食卓ひとつ、世界はまわる *5カ国目: 台湾*
飛行機のチケットも、大きなバックパックもいらない。
片手にプライパン、もう片手にフォークを持って。
鮮やかなテーブルクロスをひいてロウソクを灯す。
目を閉じて、おいしい香りで心をいっぱいにしたら、そっと瞼をひらく。
そこには歴史と文化がつまった、遠い国の料理が並ぶ。
たったこれだけで私たちは、
この小さな食卓の上でまわっている世界を、旅することができる。
メキシコの次はどこへ行こうか、と話し合う私たち。「ちょっと、そろそろお腹いっぱいだしスイーツ食べたいね」。
スイーツと言えば。
最近、私たちの住む吉祥寺ではタピオカが社会現象化しており、メジャーなタピオカブランドだけでなく、「パンダ君タピオカ」という明らかに出店場所を動物園内または秋葉原にした方がいい店舗ができたりしているのです。
高校生の時に飲み飽きるほどタピオカは堪能したので、同じ台湾スイーツでも「豆花」を食べてみたいなということに。
豆花をつくってみよう!
なんとなんと、調べてみると作り方はカンタン!豆乳、なければ豆腐を使い、ハチミツとゼラチンを入れてミキサーにかけて冷やすだけ。
小さい時によくつくった、ミルク寒天や杏仁豆腐とそっくりですね。
そうこう言っている間に完成。
説明を省いている訳でもなんでもなく、本当に一瞬で完成します。プルプル。
ここに、小豆やきな粉をかけていただきます!
The 和スイーツ、といった感じで台湾感はあまりなかったのですが、ヘルシーでつるんとした食感はハマってしまいました。夏にまた食べたくなること間違いなし。
そこまであまーいスイーツが好きではない私たちにとっては、タピオカよりも全然お口にあいました。
でもちょっと気になってしまうのは、なんでタピオカがここまで流行っているのか。
こちらのnoteがわかりやすいな〜と思ったのでぺたり。
お茶の方が日本人には親しみやすい。と言うのにプラスして、「お茶の方が罪悪感が薄い」こともインサイトの一つだと思います。
このブームはいつまで続くのでしょうか。もっと大きなニュース性のある飲み物が出たり、他のお金の使い先ができたりしたら、一瞬で崩れていくのは目に見えています。
それでも、「その日がいつ来てもいいように、今のうちに出店だ!!数ヶ月でも続けば、元取れるぞ!」とでも言うように、吉祥寺には新しいタピオカ屋さんがボコボコと生まれています。
そんな挑戦者たちを余所目に、Cafe Jr.に来ている女子中学生に言われてしまうのです。
「今日はどこのタピオカ屋さんいく?ゴンチャ?BullPull?
アタシ、パンダ君タピオカだけは嫌だな」
毎日パンダ君タピオカの前を通っているお姉さんは、ちょっと悲しくなってしまうよ。社会は、いや、女子中学生は厳しい。
言葉で、日々に小さな実りを。そんな気持ちで文章を綴っています。