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#本棚をさらし合おう ~ひな姉のあまりエモくない本たち~

最近は本は「電子書籍」で購入している割合が多い。部屋がそれほど広くないので本棚が置けないのと、もともとモノを置きたくない(案外といっぱい置いているけど)というのが大きい理由。私の部屋が30畳くらいの部屋があったら壁面を本棚にして紙の本を並べて見たい。そういうのに憧れる。

ということなので本棚をさらすことは残念ながらできない。

ところで、ひなこさんといえば「エモい」を想像し(そんなことは誰も言ってない)、どれだけエモい本を読んでいるんだろうと想像している方も多いと勝手に推測する。

しかし、私の持っている本をあらためて見たところ思ったよりエモい本は少なく、グロかったり、エロかったり、4コママンガだったりギャグエッセイだったり。そこにまじって仕事系の本やデザイン本やWebデザイン系(今では古くて使えないなー)や雑誌や宇宙の本があったりする。

宇宙の本は、惑星の写真を見て萌えたりするのだ。

さてどの本たちをさらそうかと悩んだが、あまりエモくない本たち(少しはエモいものも紹介しよう)を紹介しようと思う。

① 綾辻行人「館シリーズ」

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綾辻行人といえば「館シリーズ」が有名でである。この館シリーズは全て「●●館の殺人」というタイトルがついている。そのタイトル通り「●●館」で起こる殺人、そしてほぼクローズド・サークルである。その「●●館」にはある秘密がありシリーズを読んでいる人にとっては「定番」なもの。そして基本的に非現実的な設定であり(殺人自体がまあ非現実的であるが)またその殺人方法もかなりエグいものである。その中に出てくる「探偵役」が少しコミカルで箸休めとなる。

シリーズはすべて購入しているが、一番最初に読んで欲しいのが「十角館の殺人」。物語はここからはじまる。十角館の殺人についてはnoteにも書いているので読んでほしい。

② 島田荘司「御手洗潔シリーズ」

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私にとって島田荘司は「御手洗潔シリーズ」。他にも有名なものはあるけれどやはり「御手洗潔」が好き。まず名前のインパクト。「御手洗」という名前に清潔の「潔」である。このインパクトについては話の中にも出てくる。しかもイケメンで頭が超絶良いのだ。このシリーズは全部は持っていないが、綾辻行人同様にエグい殺人であるもの探偵役の御手洗潔と石岡くんとのからみがコミカルだ。エグい中にコミカルがないと流石についていけない。

おすすめは「占星術殺人事件」。これも殺人方法は相当エグい。殺人が起こったのは昭和初期で40年という時を経て解決していくという物語。だいぶ昔の作品であるが、本当にこのトリックを考えた人天才だと思うくらい感動してしまう。

しかし、この御手洗潔シリーズは初期のものは比較的わかりやすかったが、段々と難しく読んでいても理解不能になっていくのである(私だけかもしれない)ただ比較的最近に発行され、玉木宏で映画化された「星籠の海」は初期の頃の御手洗シリーズに戻った感じがした。

③ 娼年(石田衣良)

エモい本の一つ。
私の中で「エロエモ系」の代表と思っている石田衣良。この人の美しい官能表現は私の中の女性を目覚めさせる。そんな感覚をおぼえる本。その中でも「娼年」は松坂桃李が主役のリョウ役で映画化され(プライムビデオで配信中)、主役のリョウを松坂桃李に置き換え想像しながら読むと感じてしまいそうになる。

そんな美しく艶がありながらも、自身の闇それでいて温かい話。

会員制ボーイズ倶楽部が舞台。いろいろな女性と接していく中でいろいろな事に気がついていくといった成長物語ではあるものの、切なくもあまりに危険で妖しいもの。シリーズ化されており「逝年」「爽年」と続いていく。


④ 毎日読みたい365日の広告コピー

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写真は10/15の広告コピー(内容を掲載するのはやめました)

これは「紙」の本で購入した。電子書籍版もあるけれどこれはおみくじ感覚で開いて読みたいと思ったから。

「人生で本当に大切なことは、ぜんぶ、広告コピーに書いてあった。」日めくりカレンダーのような365日分の広告コピーが書かれている。広告というのはじっくり読むものではなく、ひと目で直感的に「いい」と思わせなければいけない。そんな「名コピー」がたくさん詰め込まれている本。その日付のコピーを読むのも良い。最初から読むのも良い。

適当に開いたページを読む。そんな読み方も良い。

⑤ 臨死!! 江古田ちゃん(瀧波ゆかり)

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マンガでもOKとのことなので、どうしてもこれを紹介したい。4コママンガである。

主人公の江古田ちゃんは名前の通り東京都練馬区江古田に住んでいて、自宅では全裸で過ごしている。本命のマー君には別の彼女がいながらも第2の彼女としてつくし、どうでもいい男とばかり寝てしまうのだ。

読んでいてとにかく気持ちいい。電車で読んでいるとつい笑ってしまったりする内容が多い。それでいて切ない。そんなマンガ。江古田ちゃんもいいキャラをしているが、その友人のMや江古田ちゃんの姉、江古田ちゃんの彼氏たちが本当にいい味をだしている。

ただレビューを見ると賛否があるようだけれど、私は好き。

1〜8巻(完結)4コママンガなのでどこから読んでもOKだけれどやはり1巻目(Kindleなら無料で読める)から読んで欲しい。

⑥ 主任がゆく!(たかの宗美)

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こちらもマンガ。マンガばっかり読んでると思われるが、まあいい。
4コママンガ。Wikipediaによると

「ぶんか商事企画部第一企画室」を舞台に、北見主任とその部下、上司などの会社内での出来事をコミカルに描いたOLコメディ作品である。

とにかく爽快マンガである。北見主任は仕事は出来るし美人であるが、女性らしくなく人前でおならはするは、上司のことを「ハゲ」といったりするものの部下には厳しく優しくとにかく爽快なキャラクター。毎日痴漢に合うものの必ずやり返す強さがある。仕事で「やってられないと思ったとき」に時々読みかえす。

24巻まで発売中

⑦ ニーチェ先生(漫画:ハシモト、原作:松駒)

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またマンガ。ひなこさんはマンガしか読まないのか。そんなことはないけれどこういう4コマ系のマンガは明朗会計・・じゃなくて考えなくても頭に入ってくるこういうのが好き。

コンビニが舞台。このニーチェ先生こと「仁井くん」。彼は仏教学部の大学生でさとり世代。ということで空気を読むなんてことは絶対にしない。とにかく爽快だ。頭が腐っているときに読むとなんか妙にスッキリするマンガ。

煙草の銘柄を間違えただけで逆上する方は乳首依存患者として扱っています

乳首依存患者

本当に言葉の破壊力がすざましい。

現在11巻まで発売中


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他にも紹介したいものはたくさんある。「誉田哲也」の姫川玲子シリーズ、そして「カレー沢薫」の負ける技術は私がnoteを書く上で参考にしていたり、もちろん「マチネの終わりに」のようなエモいものだって読むし、読みたいことを、書けばいい。なども読む。

今回は、それらの中でも少し意外性のあるものをピックアップした。また機会があったら今度はエモい本棚を紹介したい。

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あきらとさんの「#本棚をさらし合おう」企画に参加しています。



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