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コンサルタントやフランチャイザーの甘言に乗ってはいけません。:店を始めたい人へのメッセージその18

自家焙煎珈琲店開業しませんか?という勧誘記事をインターネット上でよく見かけます。彼らは聞き心地の良い言葉を耳元で囁きます。

「焙煎技術は短期間で習得可能ですよ」
「小資本小スペースで開業できるので開業資金が少なくても大丈夫!」
「通販のみの無店舗営業もOK!」
「スペシャルティコーヒーブームだから始めるなら今」
等々・・・。

「コロナ渦で巣ごもり需要爆増、おうちカフェブームだから始めるなら今しかありません」
こんなことを2023年の今も言ってるコンサルまでいる。

巣ごもり需要などとっくに終わってます。

商才が無いなりに6年間自家焙煎珈琲店を切り盛りしてきた者としてあえて言わせて頂きます。

この方々が言うほどには珈琲豆を売ることは容易ではありませんし、焙煎技術を習得するのは簡単ではありません。

さらに言うと「焙煎技術」さえ身につければ、自家焙煎珈琲店をやっていけるなどと思っていませんか?
そもそも焙煎技術(技能?)なんて、自家焙煎珈琲店を運営するために必要なスキルのひとつに過ぎません。

また、通販サイトを立ち上げれば勝手に売れるなどと思っていませんか?・・・・・悲しいくらい売れません。やってみれば判ります。

付記:インターネット上には、大手、長年続けてきた有名自家焙煎店の他、コロナ渦で爆増した「キッチンロースター※」が星の数ほど軒を連ねています。
100万円以下で買え、設置も簡単な焙煎機が登場したことも、このムーブメントを後押ししているように思います。

考えてみて下さい。
あなたは、実店舗も持たず、経験も浅く、副業感覚のロースターから珈琲豆を買う気になれますか?

私はなれません。

※キッチンロースター:私が勝手に作った造語。自宅の一室に小さな焙煎機を設置して無店舗販売している超小規模ロースターのこと。

どうか甘い言葉に惑わされないでください。教わる相手を間違えないで下さい。
教わるべき相手はコンサルやフランチャイザーではなく、ちゃんと店を構え、繁盛させているあなたの街の自家焙煎珈琲店です。

珈琲をお金儲けのための時流商材としか考えていない人が、軽い気持ちで自家焙煎珈琲店に手を出しても成功する可能性は薄いと思います。

タピオカに唐揚げ、バナナジュースに高級生食パン、そして今度はカレーパン、これらがどうなったか、これからどうなるか例を探せばいくつも見つかります。

サポートは謹んで辞退させて頂きます。お気持ちだけで十分幸せです。