売れない日々に心が折れないようにするために:店を始めたい人へのメッセージその20
あなたが創業者で、さらに特別な商才や知名度がない限り、自家焙煎珈琲店開業の初年度は、目の前の厳しい現実に愕然とし、悶々とする日々を過ごす可能性大です。
「豆売りという商売は立ち上がりが遅い」
これは自家焙煎珈琲店の店主の多くが語るところです。
これだけ珈琲が普及していても、自宅でハンドドリップまでして飲んでいる人は、珈琲業界に身を置く私たちが思っているよりもはるかに少数です。
珈琲は生活必需品ではなく、あくまでも嗜好品であるということを、いやというほど思い知らされるでしょう。
これも自家焙煎珈琲店の店主ならば誰もが通る道と腹を括り、心折れてしまわぬよう、あらかじめ準備しておくことをお勧めします。
そして
○絶対に準備しておかなくてはならないもの、それは「運転資金」
お金がないことにはどうすることも出来ません。また逆にお金さえあれば大半のことはなんとかなります。そして同時に、お金は効果絶大な精神安定剤でもあります。
2~3年分の運転資金が手許にあれば安心です。
焦らずじっくりと蓄財しながら開業のタイミングを狙って頂きたいと思います。
付記:中高年の方に忠告します。くれぐれも退職金に手をつけないようにしてください。退職金は完全リタイヤ後、あるいは不測の事態が発生したときの貴重な原資です。退職金と開業運転資金は切り離して考えることが重要かと思います。
ちなみに私は退職金(雀の涙ですが)には1円も手をつけておりません。
開業当初はお客様が少ないことをむしろラッキーなことと考え、ひとりひとりのお客様とのコミュニケーションを大切にして、店のファン、さらにはサポーターを増やすことに時間を使ってください。
ヒマだからそれが出来るはずです(笑)
これをしたら明日から来客数が2倍になる、というようなミラクルはありません。
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サポートは謹んで辞退させて頂きます。お気持ちだけで十分幸せです。