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業種として自家焙煎珈琲店を選んで最も良かったこと:店を始めたい人へのメッセージその17

自家焙煎珈琲店にして正解でした。良かったことだらけです。

最も良かったこと:珈琲豆はとにかくお客様との距離を近くする商材です。

①珈琲豆を購入したお客様は自宅で抽出という工程を踏まないと飲むことが出来ません。その意味で珈琲豆は半製品と言えます。だから、「抽出法」についてアドバイスをしなければならない、いやアドバイスさせて頂きたい。
②また、コーヒー畑や、コーヒーチェリーが精製される工程などは、日常の中で見ることの出来ないものです。(沖縄県などの一部の地域は除きます)
つまり飲み物としての珈琲はこれほどまでに浸透しているにもかかわらず、農産物としての珈琲についてはあまり知られていないのです。
だから、「珈琲」のことをもっともっと知って頂きたい。

この思いが店とお客様の距離を縮める要因となります。

自家焙煎珈琲店の店主は、ただ黙って珈琲豆を売るのではなく、お客様と積極的にコミュニケーションをとる必要があると思います。
その過程の中でお客様との距離がどんどん近くなっていきます。
珈琲豆という商材ならではのことだと思います。

私はお客様を「佐藤さん」「鈴木さん」と名前でお呼びし、お客様は私のことを「ひなさん」とか「マスター」とか「直樹さん」と呼んで下さるという関係ができあがります。
これが何より嬉しいです。
お客様から「○○に行ったお土産」とか「お裾分け」とか、たくさん頂き物をします。本来ならばわたしがそうしなければならないのですけれど・・・。
本当に有難いことです。

お客様との有機的な関係の中でお商売が出来る。
これは自家焙煎珈琲店ならではの特権ではないでしょうか?

付記:親しくなることはとても良いことですが、諸刃の剣でもあります。それぞれのお客様との最適な距離感を把握して、お互いに快適な関係を維持しなければなりません。難しいことではありますが。

付記:幾度かリピートして下さったお客様には、頃合いを見計らってお名前や連絡先を頂戴するようにしています。できるだけ名前でお呼びしたいからと営業カレンダーや新商品などのご案内を差し上げたいからです。




サポートは謹んで辞退させて頂きます。お気持ちだけで十分幸せです。