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インターネットで学ぶな危険!:店を始めたい人へのメッセージその8前編

プロを目指すに当たり、多くのことを学ぶ必要があります。
「学び方」を大きくふたつに分けると

1.何を使って学ぶか=独学
2.誰から学ぶか=通学

になると思います。

というわけで、上記を前編後編にわけてお話ししたいと思います。

前編:1.何を使って学ぶか=独学編
書籍かインターネットか
後編:2.誰から学ぶか=通学編
就業経験、学校やセミナー、弟子入り、店への凸撃インタビュー、など

ではさっそく

1.何を使って学ぶか=独学編

書籍かインターネットか

私の考えは
書籍:学ぶのに適した媒体だと思います。
インターネット:学ぶには不向きな媒体だと思います。ただし、情報収集には向いていると思います。

○書籍が学ぶのに適した媒体だと思う理由

著者はその道(業界)で多くの実績があり、世間から高く評価されている人物であることがほとんど。もちろん実名。つまり内容の信頼性が高いと言うことを意味します。
また、いい加減な本を出版したとなれば出版社自体も、信用を落とすことになります。なので、出版社もその出版物の内容を著者とともに精査します。
ブルーバックスや現代新書などはその最たるものと聞き及びます。
著者と出版社がともに文責を負うわけですから、本は二重の信頼性があると言えます。

付記: 一方で、学ぶことに適さない書籍もあります。
①ムック本:内容が薄っぺらい物が多く、意地悪な言い方をすれば「有料のカタログ」に過ぎない物がほとんど。なので、広告主の商品に誘導するようなバイアスが掛けられており、客観的ではない。
残念ながら私は学ぶのに適したムック本に出会ったことがありません。

②「○○編集部編」の書籍:特定の著者が存在せず、編集部のみなさんが、あちこちの店を取材、あちこちの専門家から聞き取りなどをしてかき集めた情報をまとめ、一冊の本に仕立てたもの。
コーヒーについては素人の皆さんが見聞きした内容なので、正しい解釈がなされていなかったり、的外れだったりと散々な物が多いです。


○インターネットが「学ぶ」のに適していない媒体だと思う理由

①情報が体系化されておらず、また、バラバラに散らばった状態で存在していること。

②情報発信者のレベルがまちまちで、その道の第一人者から全くの素人までと、天と地ほどの差があること。

いろいろな(レベルの)人が、いろいろなところでいろいろなことを好き勝手に言っている。
玉石混淆、2次情報劣化版、さらにデマ、嘘まである。

それがインターネットの世界です。

つまり、インターネット媒体を活用するためには、まず利用する側の人間に、鑑識眼、選択眼、審美眼などの眼力、それらを裏で支える確固とした価値基準(=物差し)が必要だということです。
これらなくしてインターネットと向き合うと、根幹と枝葉の区別もできない、ただの雑学博士に成り下がってしまいます。
インターネットは危険です。

以上が、インターネットが学ぶことに適さない媒体だと思う理由です。

付記:ついでに言いますと、
インターネット上には核心に迫る情報はほとんどありません。
あっても有料です。ある意味当然と言えば当然ですね。
その人が心血をそそぎ、お金をはたいて手に入れたノウハウであり知識、これ即ち財産です。有料で当然です。

最後に
タダで勉強しようなんてセコいことを考えず、自分にこそじゃんじゃん投資をして下さい。




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