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5月丸々自粛期間になるだけでは済まない音楽業界のミュージシャン・ライブハウスが5月にやらないといけないことを時系列でまとめました。(主に東京で活動している人たちを想定しています)

昨日コロナ対策関係の補正予算が国会を通って、本日(5/1)国の制度として一番期待されていたであろう持続化給付金が受付開始となりました。ここまでも何度かfacebookなどで給付金関係などの情報を発信してきましたが、これでやっとオフィシャル情報の主なものが出そろったのでまとめたいと思います。特に「いろいろありすぎて何からやったらいいかわからないー。」と言う方は参考になると思います。いろいろなところから質問を受けていましたが、不確かなことは書きたくなかったので今になってしまってすいません。
上記事情により特例的なものはここには書いていません。ご意見、お問い合わせお待ちしています。

Step① 支出を減らしてキャッシュを確保しよう!! 5/6まで : ゴールデンウィーク中に今までやれてなかったことを見直してください。

持続化給付金の受付は開始されましたが、そこに血眼になる前に、まずは今までやってきてるかどうか確認したいことがあります。それは、以下の5つ。いきなり多くてすいません。

1.支出を抑える活動をできているか
1-1.お店だったらまずJasracの支払を止める
演奏でのMusic Charge もうとってないですよね?-配信は別ですがJasracの支払いは止められます。これに関しては少し前にFacebookでも話題になっていましたが、地方のお店でツアーがキャンセルになった時にご連絡したらご存じなかった方がいらっしゃったので一応書いておきます。Jasracに支払登録した時の番号があればスムーズですが、まずはお電話を。お店の場合支部が対応していることが多いですよね。
https://www.jasrac.or.jp/info/local_a.html
1-2.個人だったら、家賃・年金・税金などの猶予制度などを利用できているか。
各種猶予や給付などは本日も新しい情報が厚生労働省から出ています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000622924.pdf

特に家賃に関しての給付等は以前から問題とされていて、ミュージシャンは求職者ではないため対象外になってしまうなど、私たちにとっては使えない制度でした。まだ”求職していること”は要件に残っていますが、

○ 求職活動等要件:誠実かつ熱心に求職活動を行うこと
※申請時のハローワークへの求職申込が不要になります(4月30日~)

もし・・・変な話ですがライブハウスやレストランで従業員扱いで働いていた方が(どのポジションかは別として)失業して雇用保険に入っていない場合・・・使えるのではないかと思っています。最近は社員としてミュージシャンが雇用されていた場合などもあるので、ご参考まで。雇用保険に入っている場合当然失業保険も受け取れます。(会社都合か自己都合かで需給開始までの期間が違うのでよく確認してください。)
なお、お店がテナントとして払っている家賃の給付は今のところ【必要】という声が多くあがっているものの確定情報がなく、私も調査中です。

②当面の資金として【融資】を検討できているか
先ほどご紹介した厚生労働省のPDFにもありますが、各種融資制度はすでに整っております。ミュージシャンが一番使うとしたら緊急小口融資でしょうか。問い合わせ先は社会福祉協議会です。自治体によって(区によっても)対応が違うので給付ではなくても資金が取り急ぎ必要という人は是非調べてみてください。売上がなくなった証明(中止になったライブと見込み収益の一覧)などで申請できるようです。
https://www.shakyo.or.jp/coronavirus/shikin20200324.pdf
対面の面談はかなり待つようなので、郵送手続きがとれるかもあわせて確認するといいかと思います。

お店が事業主として銀行や信用金庫等から融資を受ける場合も現在はかなり有利な条件になっています。ここで個別には書きませんが、是非メインバンクまでお問い合わせください。

③東京都の休業協力金を申請できているか(または視野に入れられているか)
東京都で"施設を運用"している人が対象となる協力金です。単一拠点で50万円、複数店舗などがある場合は100万円が給付されます。

こちらは4/22から申請ができるようになっています。
〚ライブ配信が休業にあたるか〛問題が上がったアレです。
現在のところ【三密】を避けるライブ配信をしているお店は協力金をもらえます。4/16以降お客様を入れているライブハウスはNGのようです。
なお、音楽教室も対象になっているようなので、要チェックですよ。

④雇用調整助成金の申請ができているか、休業補償をもらえているか
こちらは主にお店で従業員を雇っている方向けです。
私も先日まであるお店のこちらの助成金申請の相談に乗っていました。
先ほどご紹介した厚生労働省のPDFにも乗っていますが。
詳しくはこちらを。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07.html

事業主が雇用保険に入っていれば申請できます。


⑤持続化給付金の必要書類がそろっているか確認する
本日公式の申請が可能になり、専用HPも立ち上がりました。
https://www.jizokuka-kyufu.jp/

現在のところ
①昨年(あるいは2018年でも)の事業収入を証明する確定申告書の控え(税務書押印済みの控えか納税証明書が必要)
②免許持ってない人の身分証明のための住民票のうつし(現在用途を伝えると無料で発行してもらえるかもしれません。ー今朝新宿はそうでした。)

は、手元に無い人はオフラインでそろえる必要があります。休日は公的機関はお休みなので、5/6までに何が無いか見ておきましょう。

Step② もらえるものをもらおう!! 5/15まで:Step①のフォロー、特に持続化給付金を申請しましょう。

・・・と言うわけで、Step①のフォローだけで結構お腹いっぱいなのではないでしょうか。5/7に税務署や区役所が空いたら資料が足りなかった人も持続化給付金の申請ができますよね。4月の売上で申請したい人もこのころには締め処理ができてるのではないでしょうか?
今日あったアクセス集中もさすがに減って来るかなと。
東京都の協力金は予算があって先着順なので実は急いだ方がいいのですが、持続化給付金はしっかりとおちついて対応するのがよさそうです。

ところで今さらですが〚融資〛と〚給付〛の違いは返す必要があるかどうかです。
今回融資も一定期間無利子なので、手元キャッシュを手にしたら給付を受けていきましょう。現在持続化給付金もそんなに待たなくても今月中には振り込まれる見込みなので大丈夫な人は融資は飛ばしましょう。

Step③ 演奏で東京都からギャラをもらおう!! 5/15から:東京都のアーティスト支援第一弾が申込み開始になります。

こちらはまた東京都中心の施策ですが。

少し前から言われていた東京都が行うアーティスト支援のプログラムですね。

4/28に規約も追加になっています。こちらはライブハウスのスタッフの方もギャラを受け取れそうなので、是非、いろんな人を巻き込んでみんなで応募していきましょう。

Step④ ・・・:というかここまで検討したうえで並行して、売上を得る方法を短期・中長期で考えましょう、。

現在はここまで給付とかいろいろな制度が整っていますが、
少し前まで私たちは何がどうなるか、、この状況がいつまで続くかわからないまま、


オンライン配信、オンラインLesson、CDの通販など 
今できることをしてきました。

しかし、制度が整った今、"お金まわり"をすっきりさせておくことは非常に大事なことだと思います。特に税金、決算(2020年分もね・・・おそらく皆様複雑になるでしょう?)各種支払を未払いのままにして猶予の手続きをしなかった依することがなかったりしないと、、

せっかくオンラインでライブを頑張っても足元をすくわれてしまいます。

配信関係はまた書きます。

今の私のマインドセットは「みんなで生き残る」

です。

緊急事態宣言が延長されれれば、5月のライブがなくなるだけではなく、
本当ならブッキングが行われる8月くらいまでのライブやフェスが実施を検討しないといけなくなるという事につながってしまいます。

このダメージは本当に大きい。中長期的にいろいろなことをかんがえないといけませんよね。

大好きな東京のJAZZ業界がコロナの危機を戦い抜けますように。

あ、私が何者か知らない人はここを見てくださいね。

さあ、働きますよ!


本記事に対するご意見、ご質問は大歓迎です。徐々にブラッシュアップしていきたいと思います。

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