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留学中、私が元気をもらった映画三選(+本)

1年間のイギリス生活で、色んなことがありました。楽しいことも大変だったこともありましたし、一人で抱え込んでしまうこともありました。
そんな時、もう一踏ん張りする元気をくれた、私に寄り添ってくれた作品、そしてこの一年で改めて良さを痛感した作品がいくつかあります。
かなり個人的な好みになりますが、この機会にご紹介したいと思います。

※あえてのスクールライフ等の作品は抜いた、私の独断と偏見に溢れたものです。
※あらすじ紹介等の関係で、多少ネタバレというか内容にふれます。タイトルだけ知りたい方は、ここまでの目次だけでとどめておいてください!

【映画】きっと、うまくいく (原題: 3 idiots)

突然ですが、私はインド映画が大好きです。歌って踊るのイメージ強いと思いますが、実は派手な映像とともに、社会問題を果敢に扱ったり、とかなり見応えがりあります。
そんな私が一等好きなのが、『きっと、うまくいく』です。理系大学の仲良し三人組が再会するのに、お調子者のランチョーだけが行方不明…。二人はなんとかランチョーん行方を追おうとしますが、その中で驚愕の真実が明らかに…。

現在のミステリ仕立てなストーリーに、過去の学生時代の思い出も。青春の風を感じながらも、インドの過剰とも言える学歴社会への批判、身分の差、そして「なぜ・なんのために勉強をするのか?」という根源的なテーマを含んだ作品です。

私は「もっと勉強したい!」という思いだけで留学を決めてしまいましたが、あまりにも不甲斐ない現地での自分に、「なんで留学したんだろう?」「なんのためにここにいるんだろう」と悩んでしまったことがあります。
でも、この映画で、それでも友人と頑張っていくこと、そして一番大事な「学ぶこと自体の楽しさ」を思い出すことができました。
こういうお悩みある方にはぜひ見てほしい!合言葉は”All izz well !!!!!”

【映画】イン・ザ・ハイツ (原題: In the Hights)


ニューヨークの移民街の大規模停電を中心に、将来に迷うラテン系移民たちを描いた群像劇。4人の男女を軸に、様々なバックグラウンドを持つ人たちが、時には衝突し、そして一つになったりして、逞しく生きて行く姿に元気をもらいました。

ミュージカル作品なのでミュージカル苦手な方は注意。逆にミュージカル好きはぜひ!ハミルトンやミラベルと不思議な家で有名なリン・マニュエル・ミランダ氏が楽曲担当してます。パワフルなラテンの曲と圧巻のダンスに元気もらえます!ラップのミュージカル新感覚です。

宝くじが当たったらMBAに行きたいと言う少年、幼い頃に離れた故郷を懐かしむ青年、お金を貯めてデザイナーになりたい女性、多くの移民を支えてきた、ビッグマム的存在の「アブエラ(おばあちゃん)」…日本生まれ日本育ちの私とは縁遠い世界ですが、出てくる登場人物、それぞれ共感できるところがあって、とても不思議な感覚でした。

留学行く前にも観ましたが、渡航後余計に身に染みて…。特に、移民街を出たくて有名大学に進学したのに、そこでも差別にあい、でも送り出してくれた地元では期待をされまくって居場所がどこにもないと感じている女の子が印象的でした…。出身地域や国は違うのに、カリブ諸国ラテンの血ということで団結感あるのも、共感の嵐で(私は周りに日本人いなくて、アジアの子達と一緒にいること多かったので)。

一方でこの「わかった」感も、そう思う時こそ、バックグラウンドが全く違う彼らのこと実際は全く理解できていない証拠かも、とも思ったり。「無知の知」への戒めにもしたい作品です。

【映画】グリーン・ブック(原題:Green Book)

ジャマイカ系天才ピアニストのドクター・シャーリーが、未だに黒人への差別が色濃く残る米国南部ツアーを敢行。用心棒としてイタリア系のトニーを雇い、ツアーを続けるというロードトリップ作品。実話に基づいたお話です。

グリーンブックとは、当時黒人が入れる施設をリストアップしたパンフレット。彼らはこの本に載った中で宿泊施設を探します。天才・黒人・教養の塊・金持ち・孤高のシャーリーと、粗野・白人・腕っ節だけが取り柄・家計が苦しい大家族のトニー、当然合うわけがなく険悪に…。そんな二人が少しずつ友情を育んでいく過程、そしてバックグラウンドが全く違う者同士が、少しずつお互いを理解していく姿に元気をもらいました。

(敢えて主語大きめなことは承知で) 特に海外生活では、様々な人たちと関わり、価値観が衝突し、「絶対分かり合えない」と感じることがあると思います。でも、中には、少しずつ歩み寄って、理解しあうことで、全くバックグラウンドが違う人と親友になれる可能性もあると思います。
実際に、私も渡航後に、「この子とはだめかも」と思っていた友達とちゃんと話したら、お互い誤解してたことが判明して仲良くなれた時がありました。その時、この作品を思い出しました。

観終わったら絶対KFC食べたくなるはず!でも道路に投げ捨てちゃだめですよ!!!

【本】ウチら棺桶まで永遠のランウェイ(Kemio著)

YoutubeやSNSで活躍する人気クリエイター、kemioのエッセイ本。
「人間関係わんこそば」、自分は自分、他人は他人と割り切って、自分の価値観大事にしながらも、お互いリスペクトしあいながら生きていこう、というポジティブなメッセージに溢れた本です。とにかく名言の数々に圧倒される。テンアゲなkemio語でバイブス上げながらも、「人は皆死に向かって進んでいる。だからそこに向かう一本道を、ランウェイ歩くみたいに、自分らしく歩いて行きたい」というメッセージに元気をもらいました。

実はこういうエッセイ本とか生き方論的な本、あまり得意ではないのですが、こちらの作品は、等身大な筆者の内面の吐露の中にも、前向きな力強さがあります。辛い時に、隣で「そうだよね、わかる」って寄り添ってくれて、でも「それでも胸張って生きてこう!」って励まし続けてくれるような、そんな本です。個人的に、海外に一冊だけ持ってくならこれ、と決めてます。こういうジャンル、苦手な人にこそぜひ読んでほしいです。


最後に


以上完全に個人的な作品たちのおすすめでした。よろしければ、ぜひ!
そして、もし他におすすめの作品あれば、ぜひ教えてください!

記事書く時の参考にしてるので、もしいいと思った記事あればいいねしていただけると助かります!






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