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製造業のすゝめ

特にここ数年、日本国内において もの作りができなくなってきているとよく聞きます。私が働く靴下工場では、電気代や糸の高騰問題はありますが、毎シーズンきてくれるお客様に加え、新規のお客様も増えてきているので、そこまで問題意識を持っていなかったのですが、先日 大手アパレルの部長さんから、後継者問題などの現状を聞き、かなり工場が少なくなってきている事を知りました。

難しい問題なので、正直、私一人の力ではできることは少ないと思っているのですが、この状況をどうにかしたい!と強く感じました。

そこで今回は、一人でも多くの方に製造業に興味を持っていただきたいと思い、
私が思う魅力を書きたいと思います。

ロッソ(靴下のつま先をかがる機械)


①自分の作りたいものが作れる
現場にいるからこそ、もの作りを追求する事が出来ると思います。
確かに、技術の習得や機械を操作できるようになるまでには数年時間がかかります。最初は、自分が何をしているのかさっぱりわけがわからないけれど、
続けていると、ある日を境に突然視野が広がる時があります。
そのうなれば、こっちのもの。
点と点が線になり、どんどんできる事が広かっていきます。
私は、余った糸を使い新しい編み地の研究をすることがとても楽しいです。

②有名ブランドを支える縁の下の力持ちになれる
私は、誰もが知っているラグジュアリーブランドの制作に携わることがあります。
”もの作りオリンピック”を脳内で繰り広げ、勝手に自分自身を日本代表と
思い込み、「日本代表としてして恥ずかしくないもの作りをするぞ!」と思いながら制作しています(笑)

話がそれました、、、

ファッション業界にとどまらず、ものづくり大国日本は、中小企業の職人さんが支えている部分が大きいと思います。世界的に有名な製品の部品を日本の町工場が作っているなんてことも聞きますよね。

大手の資金力、ブランド力、コネクションがあるからこそ、
中小企業が信じる方向性を自負して もの作りに突き進むことができます。
そして、中小企業の技術力があるからこそ大手が輝く事ができるのではないでしょうか。

編み針

そして、ここからはかな〜り個人的な見解ですが、、、
私には小六の娘がいるのですが、彼女に私の仕事を見せてあげるられるのががとても誇らしいです。直接 仕事現場を見せる事ができなくても、店頭に並ぶ商品を一緒に見て説明することが出来ます。そして、自分の作ったものを家族や友人にプレゼントをする事が出来るのも喜びの一つです。

改めて製造業の魅力を考えてみると、大変な事ももちろんありますが、素敵な仕事に携わって幸せだなぁなんて感じました。そして、より一層、自己鍛錬していきたいと思いました。


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