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本を作っていて一番つらかったこと

いよいよ来週末に発売される
著書「ナゴヤ愛 地元民も知らないスゴイ魅力」(秀和システム)
陽菜ひよ子 (文・漫画・イラスト) 宮田雄平 (写真)

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2月に本の企画が通り
本格的に書きだした5月後半ごろから、8月の終わりまで
かなりガッツリこの本にかかりきりで暮らしていました。


意外と大変な本づくり

7月いっぱいまでは、取材をして文章を書きながら
イラストや漫画のアイデアやラフを描いてという感じで
8月に入ると入稿が始まり、いわゆるゲラのチェックを行いながら
イラストを描いてどんどん追加で入稿していくというハードなスタイル。

取材は7月初めに終え、取材ありの原稿は7月半ばに完成していたので
取材した方の中には、8月にはすでに本が完成していると思った方も
いらしたようです。

月刊紙でも取材後、翌月くらいには発売になるし
Webなどでは、取材後数日で掲載されたりするので
そういう感覚になるのも無理はないでしょう。

でも書籍って、そんなに簡単にはできあがりません。

取材の原稿を優先していたので、取材が終わった時点で
まだ原稿が半分残っていて、原稿の文章部分が完成したのが
8月のアタマ、初校入稿直前でした。

原稿が完成しても、そのまま出版できる訳ではありません。
入稿後、校正者による校正(日本語の間違い)や校閲(事実確認)などの
作業を経て、もちろん編集者や著者自身もすみずみまで
間違いや不都合がないかチェックして、ようやく本になります。

本はWebなどと違い、一度出てしまったら、簡単に修正はできません。
また雑誌と違い、何年も店頭に並ぶことになります。
そのため、出版するまでのチェックはとても慎重に行います。


あとはイラストだけ!


この本は8月初めから終わりにかけて
初校から4校までチェックを行いました。
最後の4校は実際の紙に印刷した色校出しをしてもらい
イラストや写真の色合いのチェックも行いました。

また、初校入稿のギリギリまで文章を書いていたので
そこから彩色イラストを描き始めました。

正直、イラストレーターとして
修羅場は何度もかいくぐってきた経験があるので
イラストに関しては、そんなに不安はありませんでした。

何しろ、8月初めには、カバー用諸々の用途で
10点程度しかイラストが上がっておらず、編集さんは
「本当に間に合いますか?間に合わないようでしたら
早目に言って下さいね」
と何度もおっしゃっていました。

しかしきちんと仕事をするイラストレーターなら

「仕事を一度引き受けたら
締切に間に合うかどうかではなくて
締切に間に合うようにするのが当然」

と考えて仕事をしているものだと思います。

だからとにかく間に合わせるしかない、と思っていました。

そんな私でも、ここまで大変だとは想像できませんでした。


実はそこからが本当に大変だった


そう、実はそこからが本当に大変だったのです。
8月1ヶ月は、キチンと布団で寝た記憶がありません。
仕事をしていて、眠くなったらその辺で寝る、みたいな生活。
睡眠時間が長いのか短いのかすら、わからなくなりました。

初校を元に校正者さんからの校正が入り
ありがたいことに大きなものはなくてホッとしました。

でも、細かい校正をどこまで反映するかといったチェックも
全て著者自身が行わねばなりません。

ゲラが2校3校と送られてくるたびに
180ページ分の細かなチェックや校正作業がのしかかる中
100点以上ものイラストをひたすら仕上げた8月。

最後のイラストを送った8/26の朝
1ヶ月ぶりに飲んだビールのおいしかったこと!

二人共本当にギリギリまで原稿に取りかかっていたので
本格的に校正ができたのは、結局最後の色校に入ってから。

元SEのオット・宮田のチェックは最強で
私の作ったMapの中の7ポイントくらいの文字の
「てへん」と「きへん」の違いに気づくなんて
きっと我がオットだけだよ、ブラボー!

その校正内容を締切最終時間に送り
さらにまた気づいたことを送ると
編集さんから「もうすぐに印刷所への便に乗せないと間に合わないので
チェック用のゲラは出せません」と確認の電話が入り
「それで行ってください!」
と答えるまで、ギリギリ、本当に粘りました。


それがほんの10日前のこと。
それがこうして、本を目の前にしているんだから、不思議。


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本日届いた見本です。
じわじわ、感動が来ています。
大変だったけど、大変さも吹き飛ぶくらいの感激、喜びです。

随分時間がかかったように見えますが
5年前の10月後半に発売した前著は、入稿したのが8月半ばで
9月1ヶ月かけて校正し、そこから発売までさらに1ヶ月。

それに比べると今回はかなりスピードが速かったです。
よく頑張ったと自分に言いたい。


今は気が抜けてしまっていますが
でもまたすぐにでも本をつくりたい!と思うほど
私たちにとって本づくりは楽しい時間でした。

「ナゴヤ愛 地元民も知らないスゴイ魅力」(秀和システム)
陽菜ひよ子 (文・漫画・イラスト) 宮田雄平 (写真)
定価1,500円(税別)

全国の書店、Amazon等のWebなどで9/12発売。
主に東海地方の書店を中心に並びます。
名古屋市内の主要書店には手書きの色紙をお送りしたので
ぜひ見つけてみて下さいね。


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陽菜ひよ子 / イラストレーター&文筆家&漫画家

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新刊「ナゴヤ愛 」(秀和システム)好評発売中。2006年ダイヤモンド社・2015年PHPより出版。中日新聞AD FiLEコラム連載中。主なイラスト仕事はNHK番組・新聞・書籍・広告・自治体、イラスト講師など。ひよことプリンとネコが好き。http://www.hiyoko.tv/