綺麗事だった"自己肯定感"が腑に落ちた|『職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』を読んで
ひとまず毎週1冊は読書感想文を上げていくぞ、と意気込んでいる緋那です。
私の「自己肯定感をあげよう」プロジェクトの発端は、インターン→社会人とクラスチェンジした今の職場での「しんどさ」でした。
そこにぶっ刺さるタイトルのこの本を今週は読んでみました。
1、読了直後の率直な感想
「自己肯定感の教科書」読んだ時より自己肯定感上がってる気がする…
理由は多分、自己肯定感の低下を実感したのが職場だったから。本としての優劣とかじゃなくて、私にあった本だったんだろうな、と。
「ありのままの自分を認める」それが自己肯定感なんだというのはわかったけれど、「それじゃあ成長しなくなっちゃうんじゃ…?」と思っていた私。
この本ではそこのところが腑に落ちました。
2、心に響いた言葉
「100点満点の理想通りの自分」でないとダメだと心に決め、そしてそのために必死になって100点を取ったら、人はその後、どのようになるでしょうか。
答えは、「次回も100点を取らないと自分を許せない」という、まったく「余裕のない自分」が形成されてしまいます。(P.33より)
「言葉」というよりがっつり長い文章ですが…
これが一番心に響きました。
自己肯定感を説くときに「ありのままの自分を認める」っていうじゃないですか。それで、この本でも失敗する自分を受け入れよう、ということが書いてあるのです。
それで、思うじゃないですか。「そんなの、成長しなくない?」って。
だけどこの本で言っていたのは、今のまま、何も変わらない自分を認めなさい、ということではなくて、
「100点満点の理想通りの自分は描く。
でも、その100点満点になれなくて、60点になった自分を受け入れよう」
ということだったのです。
挑戦して失敗した自分を受け入れる。
ということ。
自己肯定感への考え方が大きく変わりました。
「挑戦しなくていいじゃないの」じゃないんですね。
それで、「でも、挑戦したら100点じゃなきゃ!」と思ったところに、冒頭の言葉ですよ。
必死になって100点を取ったら、次回以降の自分を追い詰めるよ。
という。
別に、100点を取ること自体が悪いことではないと思うのです。それはすごいことで。だけど、それは「すごいこと」で、「当たり前」ではないし、まして「そうじゃなきゃいけないこと」でもない。
大雑把に笑って(=ラフに)生きて行こうぜ、という著者のメッセージがすごい刺さった…
3、読んでどうなる?
完璧主義から解放される。気がする。
あと、私はほとんど悩んでいないけれど、パワハラ上司とか職場の人間関係に苦しんでいる人にも、対処法がたくさん書かれていた。
4、どんな人におすすめしたい?
まずは、今働いていて、「自分なんて全然ダメダメで…」と思っている人。会社勤務で完璧主義・自己肯定感に悩んでいる人はとりあえず読んだらいいと思う。
そして、職場の人間関係に困っている人。幸い、私は人間関係に恵まれた職場なので特段そういうことはないけど、パワハラ上司がキツイ…みたいな人にも向いているんじゃないかな…
そして何より、社会人になる前の後輩たちへ。勉強だったりスポーツだったり、なにか1つのことを突き詰めてきたような人は特に多かれ少なかれ完璧主義を持っていると思う。でも、それは社会に出たら自分の首を絞めていくから、社会に出る前に知って欲しいと思った。
今年大学を卒業する後輩たちに進めてみようかな…
ということで、長文にお付き合いいただきありがとうございました。
少しでもあなたのお役に立てていれば幸いです。
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