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回顧ロリィタへの第一歩

こんばんは、ばんびです。

今夜は私がロリィタファッションに染まった頃のお話をしようと思います。

私がロリィタに目覚めたのは2000年頃。
服飾学科に身を置いてていたので、多少はお洋服に興味がある部類です。

映画「下妻物語」の深キョンが可愛かったせいか(今でもバイブル)、TVで原宿特集見たのか、友だちが着てるのを見て影響受けたか、ゴシック&ロリータバイブル(廃刊)を読んだのか、その母体であるKERA(休刊)を読んだのか…
理由はどれだか覚えていないけど、その手の情報がぶわっと入ってきた時期で、既に「ロリィタファッション」が世間に認知し始めていました。

初めてのロリィタ服見物は大阪のアメ村。
1日かけジャンル問わず有名ブランドから小さいブランドまで一通り見ました。
今ほど種類が多くないけどブランドは沢山。
ロリィタ、ゴスロリ、パンク、ロック、クラロリ、普段着とも呼ばれている(そうは見えない)老舗や、ゴージャス系(?)、ブランドの派生系まで隅々と…
その世界の端々がきらびやかで眩しい!!!
一品一品が繊細でうっとりするも、値段に驚き!高い!
レースや布たっぷりなブランドでなくても高い。(と思った)
細かい装飾や縫製の丁寧さもあるんだろうけど。

お高いお店もあればHEART Eやプトマヨなど割とお値ごろなお店もありました。
それまで私服は原宿系の「CUTiE」や、「zipper」(いずれも休刊)など青文字系を愛読し、普段着にしていた私。
(主にBETTY'S BLUEやHYSTERIC GLAMOURなど好きな物を節操なしに…)

しかし、これらを全身揃えたらお幾ら??
目がチカチカ!
ブランド毎にコンセプトが違うので、このブランドのこういう所はいいなーと心に刻みながら回りました。
いろんな意味で度肝を抜いたのは某MALICE MIZER、MANA様のお店。(Moi-même-Moitié)
店内装飾やお洋服のお値段に目が飛び出た!!
ここは違う意味で身分違いだ!と早々にお店を出たのを覚えています。(笑)
その日はあくまで「社会見学」ということで何も買わずに帰宅。
とても刺激的な日でした。


後日、地元の「Metamorphose temps de fille福岡店(今は撤退)に足を運び、頭から足まで全身購入。
買う気満々で行ったので唐突ではありません。
夢に見たロリィタデビューです!!
ですが、勇気がでず、初ロリィタは地味な黒ワンピース。
襟と袖だけ白。
ヘッドドレス、ワンピース、パニエ、ドロワーズ、靴下、靴、バッグ…と一式揃え、それこそ総額幾らかかったんだろう?覚えていませんが。

初めて全身身に纏った時の高揚たるや否や!!
とても興奮したのを覚えています。


高い!と思っていたものの、一度袖を通すと「変身願望」があったのか、一気に気分が上がったのです。
別人になれた気分!!

お茶会や撮影会にも参加しました。
その頃にはボンネットやフリフリの傘に抵抗がなくなっていました。
当時あまりネットワーク(自宅や個人含め)が発達してなかったせいもあり、残念ながらその場限りのお付き合い。
しかし、当時のメイク術のなさ、つけ睫毛や睫毛エクステ、今のようにウィッグの種類もなく、カラコンも普及しておらず…見映えはうーん😔でしたね。(笑)

それから味をしめ、色違いの靴、今でも再版を繰り返している人気商品・「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」のからみジャンパースカート(持っていたブランドとレースが違うのでそれに合わせたヘッドドレス、ブラウスや靴下を購入)で友だちと色違いの双子をしたり。
ベビードール、夏服(水色の水玉とか激甘…似合いませんでした)、ゴブランプリントなど…どんどんのめり込んでいきました。

最初はお茶会やライブの時だけだったお洋服も数が増え、特別なイベント事でもなく普段着として着るようになり、自転車で街を疾走してました(笑)
地方都市とはいえ周りは振り返ります。
田舎なのでまだロリィタが浸透?認知?しきれておらず、「気持ち悪い!」と車道に突き飛ばされる子もいたものです。
道すがら知らない人に話し掛けられたり、地方誌の取材されたり、コスプレ?と写真撮影されることもありました。(断りあり・なし)

当時流行り始めたボークスのスーパードルフィーにも手を出してました。
「大人向けの大きな着せ替え人形」です。
自分ができない着こなしはお人形にしてみたり。
自分にも「分身」にもお金がかかりました。

一番短い感覚で月二回は仕入れに行っていたでしょうか?
決してお安くないものを…。


しかし終わりはきました。
理由は年齢です。
23歳になって急に「もうこれを着てはいけない!」という気持ちに。
すごく自分がババアになった気になったのです。(今思えば十分若い)
かなりお金を費やしたにも関わらず手放すことにしました。
ロリィタが人気絶頂期だったこともあり、どれもすぐに嫁ぎ先が決まり、私の部屋からほとんどのロリィタ物が消えたのでした…。

後に短期間ギャルファッションを経て「大人らしく」エビちゃんOLへと変化していきました。
悪く言えば没個性・量産型です。
パステルカラーで可愛い・上品なお嬢さんスタイル。
(お洋服の値段はピンきり)
巻き髪にネイルという教科書通りのモテスタイル。
私は決して男ウケ狙いではなかったのですが「大人にならなければ!」という気持ちが個性を潰してしまったようです。


愛して止まなかったお洋服達を手放したこと、後々後悔するとも知らずに…。

次回もロリィタのお話です。


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