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愚痴と共感力

今回の恋愛指南は、恋愛でもそれ以外のコミュニケーションでも役に立つ『共感力』についてのお話です。

あなたは意中の相手から愚痴を聞く、という状況になったことはありますか?愚痴を話すというのは心と感情をかなりオープンにさらけ出している状態です。愚痴を聞いてあげることで相手の本音や考え方を知れますし、適切な対応をすれば相手から信頼を得たり、居心地よく感じてもらうことが出来るので、お互いの距離を近づける絶好のチャンスとも言えるでしょう。

では、適切な対応とはどういった対応なのか?ここで、冒頭でお話した『共感力』。これが関係してきます。

愚痴のレスポンスで求めるものは、共感のみ!

愚痴を聞くのが上手な人と、下手な人がいます。その違いというのが、『共感力』の差です。

「こうすればいい」とすぐにアドバイスをするのは、NGです。大抵のアドバイスは一般的な内容であることが多いので愚痴を吐く側も元々理解しているものですし、そもそも愚痴というのは感情を整理したり、落ち着かせる為に行うものです。心の整理が出来ていない状態でアドバイスをされても、素直に受け取ることはできませんし、下手をすれば反感を買う恐れすらあります。そうなってしまうと、距離は近づくどころか離れていくだけです。

愚痴を言う人が求めているものは、『共感=肯定』です。

「それは嫌だよね。」とか、「そうだよね。」と、相手の感情を認めてあげることで、愚痴を言う人は心を整理し客観的に物事を見られるようになり、落ち着きも取り戻します。

最初から対策を話すのはナンセンスだということを、しっかりと心に刻んでおきましょう。それだけで、たとえいい解決策を出せなくても、相手からは居心地のいい存在と認識されるはずです。

7対3の法則

「いやでも…話を聞く限り、直さなきゃいけない部分もあるよ!?」そう感じた人もいると思います。

そういう場合は肯定7、否定3くらいの割合で話すことを意識するといいでしょう。

例えば、「遅刻して怒られたけど、そんなに怒ることないじゃん!」と愚痴を言われたとします。「遅刻するから悪い」という否定や、「こうしたら遅刻しないよ」というアドバイスは、好感度を与えたい相手にはもちろん、対策をちゃんと受け入れて欲しい相手に対してすぐに言うのはぐっと堪えましょう。

「確かにいろいろな事情があるわけだから、何も聞かずに頭ごなしに怒るのはよくないよなあ、なんで遅刻する羽目になっちゃったの?」と、まずはこれくらいに全肯定しましょう。ここでポイントなのが、理由を聞くことです。『共感』において肯定することが大事であると話しましたが、全肯定しかしないのは二人の関係のバランスが崩壊して、うまく発展しなくなります。なので相手の主張が正当性があるのか?理不尽なものなのか?しっかりと把握する必要があります。

ここで相手が遅刻の理由が夜更かししたための寝坊など、相手側に非があったとします。その場合は「寝坊するのはよくないよね。」位は言って当然です、そこに更に寝坊の対策も付け加えるのも有効でしょう。ただし、必要以上に厳しい言葉を投げかけるのは絶対にやめてください。そして、「でも、次からは気をつければ大丈夫だよ」といったフォローも必ず入れましょう。

あなたは相手に好意を持って欲しいはずです。間違った相手を批判することは誰にでも出来ますが、こういった対応ができる人は、そんなにはいません。恋愛とはいかに特別に思われるかで決まります。特別になるには、自分をいかに居心地のいい存在であるとアピールできるかがキーです。男性とお話ししていると、この『共感力』が低い人が多く目立ちますので『共感力』が高いだけで、他の多くの男性よりも一つアピールポイントが増えますよ。

まとめ−北風と太陽

まとめですが、今回の愚痴に対しての共感力というのは有名なイソップ童話の『北風と太陽』そのものです。更にこの、まずは肯定してその後に注意という手法は、実は育児で多く使われている手法です。駄々を捏ねたりイヤイヤする子供にはまず肯定してあげて、素直に感情を受け入れられるように促してあげてから、駄目なことを理解させるのです。

愚痴への対応でも、何かの注意でも、ただ冷たい正論を発するだけでは「この人は私を否定した」と思われるだけです。相手は心を閉ざしてしまうでしょう。どんなことでも、理屈ではどうにもならない感情というものが人にはあります。その感情を共感し、肯定してあげることこそが真のコミュニケーションであると、私は思います。

良質なコミュニケーションをとることが、人間関係を進展させる唯一の方法です。ついつい否定的になってしまっていた人は、この記事を読んで少しでも共感を意識して会話することの大切さを理解して頂けると嬉しいです。





ここまで読んでくださりありがとうございました😊❤️