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web3時代の写真表現でリバイバルを夢見る ー オールドレンズの可能性 ー

こんにちは、北條です!

富山県氷見市を拠点に、写真や文筆などのクリエイティブ領域で活動したり、TomorrowWorks.という氷見市のしごと総合メディアの代表を務めたり、幅広く活動しています。


先日のnoteを書いたことをきっかけに、再びフィルム熱が高まっています。

どこかに置いてきてしまったあの感覚を、TwitterのTLに時折流れてくるどこかの風景を眺めながら、取り戻している今日この頃です。

そうしてふと思ったのが、オールド(レンズやフィルム)特有の偶然性質感ナラティブは、AI・NFTアートのそれと似ているのではないか?、という仮説です。

つまり、オールドレンズによって発生するフレアやゴースト、フィルムの感光、1作品を作るまでのプロセス(マニュアルでピントを合わる、光の入り具合を調整す、etc.)は、写真データをNFT作品たるものとして昇華してくれそうだ、と言えそうです。

NFT写真としての価値は、どうやら”脱デジタル”な制作プロセスに宿るのかもしれません。

<余談>
落合陽一さんが下の動画でおっしゃっている「レンズという演算装置」の意味が、ようやく理解できたような気がします。


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最近では、個人的に素敵だなと思ったNFT写真家さんのNFT写真を購入しています。

私の保有写真が並んだときに、自分の感性が現れるようなコレクションになればいいなと思い、少しずつ集めている最中です。

ここ数週間でお迎えさせていただいたのは以下2点。

by シキさん
by りささん

たまたまなのですが、2点ともオールレンズで撮影された写真を購入していました。やっぱり、オールレンズの描写が好きなのですよね。無意識に惹かれたものがありました。

最新のレンズでは現れない部分に、撮り手の思いが滲み出ているような気がします。観る人によって色々な解釈がしやすいオールド写真には、どうやらアート的な側面を持っていそうだ、と気付かされました。


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実は、私もオールドレンズ(ヘリオス)で撮っていた時期がありました。

撮影年:2016年
実はまだ持っている(存在すら忘れていた・・・)

オールドレンズで撮るのは結構大変で、マニュアルでピントを合わせたり、光の入り方を工夫したり、いい感じのボケが出るように調整したりと、様々な創意工夫が存在します。

こうして改めて自分の写真を客観的に観ると、確かに色々な見方ができるかも、と我ながら思いますね。(イギリスの桜を撮影した写真ですが、どことなく日本的な美を感じます)


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web2時代の写真表現がある(あった)ように、おそらくweb3時代ならでは写真表現も今後生まれてくるだろうと思います。

ひとつの傾向として、フィルムやオールドレンズ特有の描写が、再び写真家のモチーフになるような予感がしています(一般層にも支持される形で)。

とはいえ、ただのリバイバルではなく、まだ見ぬ新しい写真表現が開花する日を楽しみにしながら、そして自分自身でも模索しながら、過ごしていこうと思います。

<余談>
思い返すと、(私の好きな)写真家・瀧本幹也さんも、オールドレンズによる描写を数年前から取り入れていました。どうして採用しているかはご本人にしか分かりませんが、今になってなんとなく意図が分かるような気がします。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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