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見えない侵入者 ① マイコトキシン

マイコトキシンはカビが産生する毒素です。
空気中や水気の多い場所、カーペットやカーテンなどに付着したカビが原因となって吸い込む場合や食べ物に含まれていて口に入る場合があり、知らぬ間に侵入しています。カビの生えたものなんか食べていない!という方も注意が必要です。マイコトキシンはカビそのものと違って目に見えず、加熱しても消えないので気づかずに口にしている場合があります。例えば船倉で運ばれてきた穀物やナッツ、チーズや香辛料、そこからつくられたパンなどに含まれていた場合には全く気付くことが出来ません。国産の食肉でも飼料にマイコトキシンが含まれていると脂肪や肉に蓄積してそこから口に入る場合もあります。

 マイコトキシンの多くは発がん性があり、遺伝子を変異させる他、蛋白合成やエネルギー産生にも影響を与えます。特に神経系の細胞や免疫細胞を強く抑制します。グルタチオンなどの解毒・抗酸化物質を枯渇させ、肝臓の解毒機能の低下、活性酸素の増加や慢性炎症をもたらします。マイコトキシンが原因となる症状はかなり多彩で個人差があります。

例えば
・慢性の疲労感や脱力、頭痛
・認知機能の低下、集中力の低下
・筋肉痛や関節痛、朝のこわばり
・光がまぶしい、光過敏
・鼻出血、咳や息切れ
などです。

あるタイプの認知症やパーキンソン病の原因になっていると指摘する人もいます。マイコトキシンは胎盤や母乳を通じて胎児や乳児にも移行するので、子どもでは学習障害や異常行動として表れる場合があります。マイコトキシンは脂肪に蓄積するため、二の腕やお腹周り、臀部などに運動しても落ちにくい脂肪があったら「マイコトキシン貯蔵庫」になっている可能性があります。

 マイコトキシンを排泄する能力には大きな差があるため、同じ環境・食べ物で生活していても症状が出やすい人と出にくい人があります。バイオロジカル検査ではマイコトキシンの蓄積や代謝への影響をかなり精密に調べることが出来ます。栄養を摂っているのに栄養不足が続く方、慢性的な疲労感が長く続く方はバイオロジカル検査によってより根本的な原因を探してみましょう。

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