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【超ショートショート】(294)~海図の中の金メダル~☆ASKAニューアルバム『Wonderful world』☆

〈チャート〉
①海図。また、航空用の地図。
②表。図表。グラフ。
「ヒットチャート」
~~~~~

チャートまたはランキングと呼ばれる
様々なデータが世の中にはある。

何処かの国の
何処かの街の
何処かのショップの
ある音楽チャート。

デイリー
ウィークリー
マンスリー
常に順位付けしている。

その順位付けに
喜ぶ者
落胆する者
興味のない者
ショップのモニターに写し出された
チャートの前を互いにすれ違って行く。

モニターをまじまじと眺める者が現れた。

「チャートは誰のモノなのか?」
と、小さくつぶやく。


少し前のことだった。

その者、ここでは彼と呼ぼう、
その彼。

彼の生活には、
常に音楽チャートが存在していた。

何をするにも、
チャートを参考にしていた。

その彼が推す人も
チャートから決めていた。

そんな彼の生活の音楽チャートから
突然消えたモノがあった。

チャートに
そのモノが存在することは
彼の喜びだった。

誰もモノでもなく
彼の生きる希望だった。

しばらくして
前と同じように
その彼が求めるチャートの景色が現れる。

「チャートとってね、
誰のモノだと思う?
それはきっと
チャートの中の景色のモノのためではなくて
君のように喜び、
生きる希望とする人たちのモノなんだね」

今朝、夢の中で
聞いたお話を
ショップのモニターを見ながら
彼は思い出していた。

毎日ひとりで暮らす生活の中で
彼が見いだした音楽チャートの世界は
無限に広く
そして
ひとりぼっちじゃないことを
その彼に気づかせてくれる。

(制作日 2022.12.1(木))
※この物語はフィクションです。

このお話は、 
11月25日(金)に発売された
ASKAさんのニューアルバム
『Wonderful world』の
各所のランキングから思うことを
書いてみました。

詩でも、物語でも、
どちらでもいいようなお話になりました。

最初に考えていたお話は
情熱的だったのですが、
夜になり、
このような硬いお話になってしまった。

思い付いた時が書くタイミングと、
何度も経験してきたのに、
今日もまた、
タイミングを逃して、
苦しく書いてしまったかも(笑)

お話の中で言いたかったのは、
チャートやランキングは、
そこに名前が出る人のためよりも、
推し活しているファンのモノではないか。

ファンって、
身近にファン友がいれば、
孤独にはならないが、
やっぱり
ひとりぼっちのファンも存在する。

自分がそうですから(笑)。

ファンとして、
応援している手応えのような
例えば学校の通信簿の評価のような
お知らせって、
このチャートやランキングしかない。

ランキングが上だと、
それだけたくさんの
目には見えない仲間がいることに、
ファンって喜びものです。
(コンサートチケット争奪戦に
なっちゃうかもしれないのに)

また、
ランキングを見て、
たくさんの人が応援していることに
安心して、
ファンになる人もいるはず。

それに、
応援する人が
ランキングの中に存在するという
ある種の奇跡・・・
以前の日常が戻ってきた喜び・・・
今を一緒に生きている幸せを
教えて、確認できる。

ファンもちょっとは
誉められたいのかな。

ASKAさんのニューアルバム
『Wonderful world』
チャートを参考にしても、しなくても、
いつでも聴いてみてください!
よろしくお願いいたします。

(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/     
 
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今日の選曲

ASKA ALBUM
『Wonderful world』
(2022.11.25発売) 
https://youtu.be/Aj5kxAR6l2w



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