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「きのう何食べた?」を観ていてー俳優さんについてとちょっと特殊な愛の形だからこそ

私はお料理が大好きだから、「きのう何食べた?」の中で、西島秀俊演じるシロさんが作るお料理が大好きです。
毎回、これ作ってみよう!とかこの作り方いただき―!とか思います。

昨日観ていたのは、サワークリームに明太子を入れたバゲットに塗るためのディップ。こういうの作る人は簡単に作るけれど、やらない人は絶対にやらないと思います。

お料理を中心にしたら、どうしても2人を取り巻く生活を描くことになるだろうし、私はこのドラマの構成が好きです。

今日はネットで、内野聖陽演じるケンジがうまいという話を読みました。
内野聖陽は、私自身が家庭の主婦としてちょっと慣れてきたころに薬師丸ひろ子主演の「ミセス・シンデレラ」に出演していて、まあ、知的な雰囲気もあって大好きな時期もありましたが、最近、別に何とも思ってなかったけど、ケンジは大好きです。

繊細で思いやりのある、それこそ知的なケンジ。そして知に傾きがちな職業をしているのに、本当に人間的な感情をバカにせず、一つ一つのことに面倒くさがらずに向き合うシロさんも大好きです。ちなみに西島秀俊もあまり好きな俳優さんではありません。
この人が出ているからと言って、その映画やドラマを見ようとは思いません。

でも、この2人の、(ちょうど大学名に敏感な生徒の一人は、高畠淳子さんも含めて、『なんて高学歴ドラマ!』と言ってましたが、まあ、その方面から語ることもできるだろうけど。)、なんとも繊細な心の動きやら、相手を思い遣る様子がこころにじんわり来ます。

noteで勝手にファンになっているMiraiさんも彼氏さんとの29才差を意識して、だからこそ相手を非常に大事にされていて、関係を一生懸命大切に育んでおられるような気がします。

正直、私にとっては、誰が誰を選ぶかは関係ありません。
とりあえず自分の大事な人には素敵なパートナーがいてほしい。
それが年齢差があろうと、同性であろうとあまり関係がないような気がしています。

それに、女性、特に年上女性を見てはデレデレ甘えたくなる私のようなタイプには、これから何が起こるか分かったものではありません。

そんなこと、相手の好みであったり、自分に突如降りかかって来たかのように自分の性質に気付くというようなもので、数学好きか?国語が好きか?あるいは料理が好きか?スポーツが好きか?くらいの違いでしかないと思います。

本人が良ければそれでいいじゃない?と思います。

女性は若い方がいい、という人が若い人と付き合えばいいだけのことです。

それより、一見、イレギュラー?(こういう表現していいのだろうか?)と思われる関係だからこそ丁寧にその関係を紡いでいるかのようにも思えます。

シロさんとケンジは、相当にお互いを思いやっているし、時代の流れの中でまだ一般化されていない形の愛だからこそ、大切に大切にしているように見えて、その互いを愛しく思う様子はいじらしいくらいです。

異性愛のカップルだって、これほどに相手を大事に丁寧に思い遣って関係性を構築していれば・・・、と思わされます。

というか、シロさんとケンジの周りの人たちって、大都会東京にいながら、大変に人情の機微を味わい、周りの人たちの思いを大事にしながら生きているような気がするのです。

それこそスペックやステイタスに依存して、自分は大丈夫と、片方が主導権を握って、買ってばかりしている男女のカップルよりも、よほど丁寧に関係性を作っていっている。

まるでこの時代の流れの中で、ある種の方向性を変えるために出てきたドラマであるかのように、私たちに訴えてくれるものがあります。
それほどパートナーとの愛は壊れやすく、大事にしなければいつ崩れ去るかわからないほどけなげな努力の重なりがなければ継続しないものだと思うのです。

パートナーだけではなしに、そもそも家族というのはけなげな営みだと思います。
血のつながりだけ、いや血のつながりもない場合もあるけれど、そもそもなんでもそこにいなければならないのかということを考えてみれば、そもそも脆いものです。絆を強固にするには、常に相手が何を考え、何を望んでいるのかということに敏感で思いやりを持たなければ壊れやすいものです。

それをおろそかにしている人もなかなか多いのではないだろうか?
おそらくは今のしあわせも、しんどさも、来し方の在り方の結果であると思います。大人であれば・・・。

それまでどれほど周りを大事にしてきたかということ、どれほど努力を積み上げてきたかということが大事です。
結婚して、自分が経済力を持っているからと横暴さを極めている人が晩年しあわせになれるだろうか?
内に回って、嫁いびりをさんざんして、外では虫も殺さぬ顔をしていてそれで自分がしあわせという状態で老後を暮らすことができるだろうか?

人生は積み重ね。
自分のことだけではなくて、周りの人との関係性もちょっとずつ重ねて出来上がっていくものだと思います。

ある人が、昔のことを思い出して、現状が素敵ではないことについて、

昔の仕返しをされているのかと思う・・・。

とおっしゃっているのをお聞きしたことがありました。
仕返しをされるという表現をされるということは、誰かに過去に何かをしたということがしっかりとあるわけで、その時に逃げずにしっかりと向き合っていればそういう表現は出てこないと思います。

仕返しをするようなことをしたのが事実であるのなら、それこそ仕返しをするかどうかは相手の問題。自分が何かをしておいて、仕返しされるのは嫌だとなるとそれはおかしな問題です。

自分さえよければいいという気持ちで、この条件だから相手は自分から離れることはないだろう・・・、などと見込んでいる人にはいいことなどないと思います。

周りの人を大事にしてきたからこそ楽しい生活があるのだろうと思います。

シロさんとケンジの様子を見ていて、ああ、気を抜くことなく相手を思うことが大事なのだなあ・・・、とつくづく思っています。

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