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冬の旅〜日本酒•温泉•そして神社。信州諏訪巡り

久々に諏訪大社の下社にお参りしに、信州諏訪へ日帰りで行って来ました。

崇敬するお諏訪様へのこの度の参詣旅、とても素晴らしいものになりました。

まだ今年に入ってどこの神社も行ってなかったので、今回は初詣でもあります。

参拝、とは言っても道楽はつきもの。今回は五感でたくさん諏訪を楽しんで参りました。

温泉にラーメン、和菓子、建築、美術館、そして日本酒と盛りだくさんの日帰り旅になってます!

旅の写真とともに振り返りましょう。お気軽な気持ちでお付き合い下さいませ。

朝4時に出発、6時高尾始発の松本行き中央本線に乗ります。
甲斐大和駅からの長いトンネルを抜けると、そこは甲州盆地。今日は快晴。
南アルプスの白峰三山、しっかり見えてます。右から北岳•間ノ岳•農鳥岳。
その南には、赤石•悪沢岳が。
甲府を過ぎると富士山がきれいに見えるポイントもあります。


白い峰は鳳凰三山。けっこう近くに見えます。
大迫力•甲斐駒ヶ岳。天下の名山です。


東方には奥秩父の金峰山。山頂の五丈岩も見えます。
甲斐駒を過ぎると八ヶ岳の山容が近づきます。写真は小淵沢ー信濃境間。雪が少ない…。
長野に入り、茅野の手前では「諏訪富士」、蓼科山の秀麗なお姿が。


下諏訪に9時前に到着。寒い〜!関東は乾燥してますが、諏訪は肌がピリピリするほど痛い乾き具合です。化粧水を持ってくれば良かった…。
坂の上の秋宮さん。お久しゅうございます。
社殿にまずはお参り。朝の神気に満ちてます。
かっこいい神楽殿。
いつでも私を歓待してくれるお諏訪様。とっても気分が澄んでいきます。


建築も見応えあり。地元の宮大工、立川流の棟梁によるもの。
片拝殿上階。整然とした美が展開されます。
不思議な大木、御柱も見どころ。
ケロちゃんかわいい❤️
片拝殿のファザード。素木なのがカッコいい!
若宮様にもお参り。重要な摂社なので是非参られて。
お参りの後は名物を。和菓子司•新鶴本店です。古式ゆかしい外装で、内部もきれいにしています。今日は何故かガラガラ。
下諏訪宿の本陣。お庭が自慢です。
あまりな寒さにお風呂を所望。とにかく熱いことで有名な旦過の湯です。町営なので料金はな、なんと280円!
温泉は源泉かけ流し。無色透明で微かに硫黄臭がします。湯のあまりの熱さに私は露天風呂へ。
とにかくいい湯!ほてった体を冷やしつつこの後行く、諏訪湖博物館の岩波其残展パンフレットをゲット。


外の寒さも少々ゆるみ、それでも肌は痛いくらい乾燥。人っ気の無い平日午前の下諏訪宿をお散歩します。
下社の春宮に10時とうちゃこ。
神楽殿が地味な分、華はないですが、私は春宮も大好きです。
春宮の片拝殿。秋宮と同一形式ですね。
迫力ある獅子の彫り物。秋宮は立川流、こちらはそのライバル、大隅流によります。
片拝殿の上階です。秋宮ほど力強くありませんが、組み木や唐破風の細やかさに惹かれます。


万治の石仏さん。春宮からは川を越えた、畑の一角にいらっしゃいます。今日はびっくり、観光客が誰もいません。


南無阿弥陀仏、万治の石仏さんは阿弥陀さまなんですね。初めて知りました…。
お参りのあとは腹ごしらえ。諏訪湖博物館に行く途中にある、評判のラーメン屋•参城へ。開店までちょい待ち。
頼んだのは中華麺大盛り950円。コッテリめな見た目とは引き換えに、エビの海鮮風味が効いて食べやすいです。
春宮からランチを挟んで一時間で、諏訪湖博物館に着きました。企画展の岩波其残は撮影OK!kawaiiを満喫してきました♪
美術館をハシゴ。国宝の本阿弥光悦茶碗「不二山」を所持しているサンリツ服部美術館です。展示テーマは「龍」。明清の五彩磁器や茶入の仕覆が良かったです。
上諏訪の温泉街までやってきました。西洋式の千人風呂がある片倉館で本日二度目の湯浴み。
重要文化財の片倉館はいまだに現役バリバリ。階段など至る所に華麗な美を見出せます。
千人風呂は広ーい!玉砂利が敷き詰められていて歩くと気持ちいいです。泉質は循環濾過式かと思います、優しい肌触りですよ〜。
午後2時、片倉館から上諏訪駅を跨いで東側へ。こちらには五つ酒蔵が集中しており、試飲もやっています。その中で私が訪れたのは、舞姫酒造。
こじんまりした、きれいな店内には所狭しと酒が並びます。もちろん試飲させていただきます。辛めが好みで②のからくち舞姫から行きましたが、後で呑んだ①のねこ正宗の甘さ、③の翠露のフルーティーさも好きです!


ほろ酔い気分で坂道を散歩。すると、諏訪湖の向こうに真っ白な山脈が。北アルプスの穂高連峰ですね。穂高とダブって見える後方の峰々は槍ヶ岳の大喰岳や南岳のはず。
丘を登ったところには古社が佇みます。手長彦神をお祀りする、手長神社です。
拝殿がすごい!秋宮と同じ、立川流の初代が手がけた豪奢な彫刻です。
虹梁には写実味あふれる龍が。本当に見応えありますよ〜。
締めは角打ち、上諏訪駅近くの酒屋•宵々酒店へ。開店直後からお伺いいたします。まずは地酒の本金「すっぴん」をば。かなり辛いですが、嫌な辛さが全くない!
呑んでる内に、山屋で岡谷から徒歩で(!)いらっしゃったという古田様と仲良くなりました。氏の紹介で能登は珠洲のお酒•宗玄をいただきます。び、美酒過ぎる…。
日本酒コーナーはこちら。今日は飄々とした若奥様がお一人で対応されておりました。
次の犯人、地酒せよ!真澄のあらばしり(あらしばりではない)です。お車でお越しになられた、アートのデジタル化に携わられている中村様夫妻とお話しさせていただきました。
あっという間に飲•タイムな時間は呑み干され…。あーでも最後に純米大吟醸の本金を〜。なんとか夜7時3分の特急あずさにin timeでした。さよならー。

おまけ。お土産たち。

その一。諏訪湖博物館で買った岩波其残グッズ。版本は「諏訪土産」と言って、鳥羽絵風に諏訪の行事を描いたもの。
其のニ。必死にミステリーランチ社製のトレランザックに入れたのでヨレヨレ。舞姫のシックなTシャツ。
其の三。新鶴本店謹製生菓子。昔懐かしい田舎風のかわいいティーケーク。


其の四。舞姫酒造で買ったねこ正宗くん。酒蔵で悪さするネズミを狩ってくれる猫への感謝を込めて、製品化したとのこと。うちの猫にプレゼント。

お諏訪様にお取り計らいいただき、良き旅ができました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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