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海辺で本を一冊読む

三連休の最終日の15時ごろ、本一冊と冷蔵庫から冷たいほうじ茶を500mlのペットボトルに入れて、自転車に乗って海辺に行った。 

夏休みだろうか、学生が海から帰ってきてたり、親子連れで釣りをしていたりした。 海辺の岩場にしゃがみ込んで推理小説を読み始めた。 

この日は、風が強く、海も穏やかではなかった。視線の遠くで軽トラが行ったり来たりしているが風と波の音の影響であまり聞こえない。文庫本の小説のページがパタパタと動きながら、バシャーンと岩場に打ち付ける波の音がする。クルーズ船の推理小説でこの少し荒れた海を景色に読む小説は家とはまた違う臨場感を味わえた気がした。 

あっという間に読み終わり、今、何時だと思った。スマホは家に置いてきた。まぁ、家へ帰ろうと思うと、時報が鳴った。17時のチャイムだった。 

そうか2時間たったんだと思った。 時間を意識せすに過ごした2時間は長かったんだろうかそれとも短かかったんだろうか。 2時間という時間がただの『2時間』と文字列で時間的意味合いがなかった。

夜恒例の一人散歩をしていると3人と出会った。街灯がほぼないところなので誰かはわからない。 夏休みの影響か 普段誰とも出会わないこの時間帯は自分にとっては少し肝が冷えた。


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