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結果が出揃う

この間、公立の二次試験の結果が郵送されてきた。

結果は落ちました。

まぁ私立教員が第一志望なので悔しさとかそういう感情はないが。

ただ、教採を受けてみて肌で感じたのは

私立と公立で対策の方向性が全然違う

ということ。

私立はそもそも出題形式が多様なので一概には言えないが、私が受けてきた範囲だと

専門科目と模擬授業の比重が大きかった

ように思える。

というのも大半の生徒が中学受験を経て入学するので、学力のバラツキが少ないという背景があるのかもしれない。皆それなりに能力のある生徒なので、どのようにして彼ら・彼女らの勉強のモチベーションを維持するかという視点で判断されるのだろう。

昔生物の授業で「働きアリの法則」という話を聞いたことがある。ある特定の巣から優秀層のアリを捕まえ、別の巣に移し替えたら大方

優秀:普通:怠惰=2:6:2

の割合になる、という話だった。この法則は私立中高一貫校でも当てはまっているのではと思う。私自身も中学受験で中高一貫校に入ったが、入学と同時にほぼ上記の割合の学力層に分かれていき、そのまま大学受験→卒業という流れになったと感じる。

だからこそ、怠惰組に行く人を減らすための教え方が私学教員に求められているのかなと思う。そうなると学校側も専門科目の知識があるか、模擬授業で基礎知識がある程度ある生徒の意欲を高める授業を展開できるかという部分を評価するようになるのだろう。

一方、公立に関しては私自身通ったことがないので実態がよくわからない。私の友人の話から推測するに高校はそれほど学力差がなさそうだが、中学は学力差が大きそうな印象を受けた。

それが背景にあるのか分からないが、公立の採用試験は教職教養・専門教養と相対的に小論文・面接の配点が高いなと感じた。多種多様な生徒とコミュニケーションが取れる人でないと成り立たないのだろう。

かなり人間性重視の試験に思えた。

実際、試験の難易度も教職教養・専門教養は簡単に感じたが、小論文は結構難しかった。私が受けた自治体は文章を読んで実践内容を論じる形式だったが、どんな切り口で書くべきか迷った。文章に即して考えを述べるべきか、あるいは文章の内容+αで持論を展開すべきか、はたまた参考書通りにデータや時事問題を引用して論理展開すべきか。結局、自分が納得いく内容は書けなかったような気がする。

また面接では特に変なことは聞かれなかったが、場面指導には困った。おそらく学力差が大きいことを前提に模擬授業をするのだが、そういう教室空間を対象にした授業を見たことがない。自分自身も中高生の頃は「学力のない生徒」だったし、そういう自覚もあった。だが、本当に学力のない生徒とまだ触れ合ったことがないということを学んだような気がする。結局こんな内容じゃ無理だなと思いながらやった。結果は予想通りだった。


結局、私は現状どうあがいても私学教員にしか適性がないのかなと思う。もちろん教職教養が勉強不足だったのもあるが、面接での場面指導だとこれまで受けてきた教育の経験差というのもあったように感じた。特に教育実習も経験しない中での面接だったので、より過去に縛られたものになってしまったのかもしれない。

2月から色々あったが、とりあえず進路が確定してよかった。教育実習と卒論がんばろう。

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