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【読書感想文】F1とは何か?を知りたい人々へうってつけの好著【おすすめ本その3】

はじめに

皆さんご機嫌よう。暇人33号🐹です。

如何お過ごしでいらっしゃいましょうか。

F1ではバーレーンテストも終わり、いよいよあともう少しでニューシーズンが開幕します。新レギュレーションの初年度である今年は、まだまだ各チームとも最適解が見いだせずに手探り状態にあり、どこが浮上してもおかしくない状況だと思います。

個人的には、基本はオラクル・レッドブルやアルファタウリを応援してますけど、そろそろ古豪のウイリアムズが浮上してきて欲しい所なのですが…。

昨年はコンストラクター8位でしたけど、あれはジョージ・ラッセルがベルギーGPで2位表彰台を獲得したのがデカいです。しかも豪雨により一周しかしなかったGPなので、そろそろ実力で浮上してきて貰いたい所です。

その手探り状態の中の、各チームの創意工夫が視覚的にわかりやすい今年は、既に非常に興味深いシーズンとなっていると思います。

強豪チームの創意工夫を例として語る

メルセデス

メルセデスがバーレーンテストで投入した、異様な形状のサイドポッド。画像はformula1-data.comより引用。

メルセデスはレギュレーションの隙を突いたと思われる、異様な形状のサイドポッドを投入してきました。ロケット技術を応用した冷却技術を採用する事で、サイドポッドの大幅な小型化に成功したとの事です。思えば、特に前年は冷却に苦しんでいるように見えたメルセデス。その試みは吉と出るか凶と出るか…?

オラクル・レッドブル

画像の上がアップデート後、下がアップデート前のもの。抉り込みが凄まじい事になっている。画像はformula1-data.comより引用

また、レッドブルがバーレーンテスト最終日で見せた、極限まで絞り込まれたサイドポッド。まさかのフロントのプルロッドサスペンション。おそらく、インテークの吸気効率を上げるために、プッシュロッドからプルロッドに変更したものと思われますが、過去にフェラーリがフロントプルロッドで失敗しているので、どう転ぶのか?見物です。

フェラーリ

サイドポッドの中が大きく窪んでいるのがお分かり頂けるだろうか?画像はformula1-data.comより引用。

かたやフェラーリは、サイドポッドがバスタブのように抉り込まれています。更にフロントノーズに革新的な分割式を採用して、コスト削減や開発スピードの向上に寄与するとの事です。また今年のフェラーリはカラーも相まってスタイリングが美しいですね。SNSでのアンケートでもフェラーリが最も美しいとの評価だった模様です。

ん?何のこっちゃ?

F1やクルマの事をあまり深く知らない方にとっては、専門用語が多くて先の項目は意味不明に感じられた人もいらっしゃるかもしれません。

知りたいと思う事は、現代はネットで調べたらほとんどの事が一発で分かります。例えば、今年からのF1はどうなっていくのかを知りたい場合、以下のサイトを見れば大体分かってしまいます。

また、F1の用語を理解したい場合も、以下のサイトを見てしまえば、F1を楽しむ上での最低限の知識をおさえる事が可能です。

しかし、やはり深く理解したいと考えるのならば、(一番は実際に携わって見る事ですけど)本を読むのが良いと筆者は思うのです。

実は「F1の事に興味があって、更に深く知りたい」と思われている方々に、うってつけの好著があるのです。

今回は読書感想文シリーズの第三弾と致しまして、三栄書房発行、世良耕太著の「F1テクノロジー考 機械工学大全2」のお話をしていきたいと思います。

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宜しければ、ご覧下さい。

「F1テクノロジー考 機械工学大全2」のご紹介

の前に、著者の世良耕太氏のご紹介をしたいと思います。

世良耕太氏とは

1967年東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。編集者・ライターとして自動車、技術、F1をはじめとするモータースポーツの取材に携わる。

部品サプライヤー・自動車メーカーのエンジニアへの数多くの取材を通して得たテクノロジーへの理解度の高さがセリングポイント。

雑誌、web媒体への寄稿だけでなく、「トヨタ ル・マン24時間レース制覇までの4551日」(著)「自動車エンジンの技術」(共著)「エイドリアン・ニューウェイHOW TO BUILD A CAR」(監修)などもある。
「世良耕太」Motor-fan.jpより一部引用

以前にご紹介した、「エイドリアン・ニューウェイ HOW TO BUILD A CAR」の監修もされているのですね。

また、ブログも運営されているようです。

F1だけでなく、モータースポーツの様々な事柄を知る事が出来る良質なブログだと思いました。是非覗いて見て下さい。

どのような内容なのか?

本書は以下の構成となっております。

はじめに
01 最新トレンド編
02 パワーユニット編
03 空力編
04 ドライブトレーン編
05 シャシー編

大きく五編にわかれていて、各編は幾つかの項目によって細分化されております。

「はじめに」以外、全編に渡ってカラー写真付きで近年のF1のトレンドや、本書の刊行当時の最新技術について分かりやすく解説されています。

特に筆者が注目する編は、パワーユニット(以外PU)編と空力編です。

2014年から始まったハイブリッドエンジンであるPUの規則ですが、それぞれがどのように機能するのか、PUの複雑な構造上理解する事が難しい所があります。PU編では、その複雑な構成やエネルギーの流れがカラー画像で分かりやすく描かれています。

空力編では、2017年から変わったマシン規則に触れつつ、空力開発の基本的なフィロソフィー(哲学)についても触れられています。

本書が刊行されたのは2018年なので、当たり前ですが今年からのマシン規則には触れられていません。しかし、開発者がどのような考えで空力開発を行っているのかを推測する上での、多くの判断材料を読者に与えてくれる事は間違いありません。

感想

本書は全編に渡って始めは分かりやすく、徐々に専門的な内容にシフトする事によって、読者をF1の内奥へ誘う上手い構成で、一気に読み切る事が出来ました。

200ページに満たず、カラー図解も多い本書ですが、内容はかなり濃いです。ネットだけでは得られない知識が本書にはあります。

より深く知り、よりF1を楽しみたい。そういう方にかなりオススメの本だと思います。是非ご一読を。

最後に

如何でしたでしょうか?

F1の世界は奥が深いです。マシンの開発競争だけでなく、人間ドラマも魅力です。

今後は、読書感想文以外にも、以前にも投稿しましたドライバー紹介も行っていきたいと思ってます。その時は是非、筆者の記事を覗いてやって下さいませ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊。

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それでは、今日はこの辺で☺️。

また会いましょう🏎💨

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