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最底辺人間の自伝

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70年代生まれ。生活保護を受給している最底辺の人間です。現在父子家庭で中学生の息子を育てるうつ病患者の、今までの半生を記した自伝的小説、自伝的エッセイになります。
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2021年3月の記事一覧

最底辺人間の自伝

まえがき体調に変化を感じ通院 うつ病と診断され、その後離婚、子供を引き取り辛い状態での育…

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第十九話 かわいい恋愛③

柔道では初段からが黒帯を締めることができる。初段になるためには、県や市の体育館で定期的に…

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第十八話 かわいい恋愛②

あの日からくみちゃんは、私に対して急によそよそしい感じになっていた。 スマートフォンを一…

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第十七話 かわいい恋愛①

中学生活の一年目はあっという間に過ぎていった。毎日毎日柔道の練習。朝練、放課後の練習、家…

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第十六話 音楽とバンドブーム

当時は空前のバンドブームの時期だった。名前を挙げればきりがないほどのバンドがデビューして…

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第十五話 休日

今回はとある休日のお話です。 私の祖母が通っている近所の美容室には、私より一つ年上の「さ…

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第十四話 ろくでなしブルース世代

私の学校は男子は普通の学生服(学ラン)であった。当時はなんといってもビー・バップ・ハイスクール、ろくでなしブルース、工業哀歌バレーボーイズ、特攻の拓、といった不良漫画が人気だった。 一応校則では、標準服というものが指定されているわけだが、私たちは一駅離れた変型学生服(短ランとかボンタンとか色々あります)を売っている店までよく買いに行った。人それぞれこだわりがあり、裏地の刺繍や裏ボタンや素材等々、本当にキリがないしお金がかかる。ちなみに私が気に入って着ていたのは、サージ(生地

第十三話 柔道部物語

柔道部物語、当時ヤンマガで連載していた漫画で、柔道を題材にした漫画の中で私が一番好きな作…

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第十二話 中学生

転校してから二年半、私は中学生になった。私の通っていた中学校は一学年約400人で全校生徒で1…

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第十一話 良い事・悪い事

もう普通の学校生活に完全に戻った。登校班で通学し、教室で授業を受け、休み時間には友達と遊…

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第十話 私の姉の話②

前回に引き続き今回も姉の話をしてみたいと思う。 私が転校してからも姉との交流はなくなった…

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第九話 私の姉の話①

今回は私の話からはそれるが、姉の話を少ししてみようと思う。 私には4歳上の姉がいる。姉と…

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第八話 良い友達・悪い友達

どうすべきか考えながら保健室登校は続けていた。ある日の放課後、T君が数人の友達を引き連れ…

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第七話 不登校からその後②

それからも保健室登校は続いた。担任の先生も暇を見ては顔を出してくれていた。たまに休むこともあったが、二日続けて休むことはなくなっていった。 五年生の授業内容にも遅れることなくついていくことができた。ただ保健室なのでもちろん、具合の悪い子や、怪我をしてしまった子が来る訳で、そういったときは少し居心地が悪い気分になった。 ある日保健室に同じクラスのT君が怪我をしてやってきた。まだ教室には入ったことがないのでこちらは顔を見るのは初めてだった。クラスメイトはもちろん私の存在は知っ