湖上比恋乃

使い方を模索中 小説を載せたり、日記を書いたりしています。連絡先→hikono.org…

湖上比恋乃

使い方を模索中 小説を載せたり、日記を書いたりしています。連絡先→hikono.orgel@gmail.com

マガジン

  • モジさんぽ

    日々のあれこれや思い出したことなど、とりとめのないことを日記のように綴った記事まとめ

  • おはなしの部屋

    創作小説のここだけ話や、それに対して考えたことなどの記事を追加していくマガジンです。

最近の記事

第3回 #ぷちヘキ企画 執筆者紹介

当企画は小説でおこなう覆面企画です。 指定されたシチュエーションで小説を書き、そこに滲みでたヘキから執筆者を予想してもらいます。 この記事では第3回の執筆参加者さまを紹介していきます。 まずは「ヘキ」のおさらいをしておきましょう。 Q.ヘキってなに? A.性癖のことです。性癖とは、性質の偏りやクセのことで、広義に解釈されます(混同されがちな性的嗜好は狭義的に含まれるもの) 気づけばいつも書いてしまうシチュエーション、頻繁に登場させてしまう性格・設定のキャラクターや関係性、ま

    • 第3回 #ぷちヘキ企画 応募ページ

      ぷちヘキ企画へのご参加を検討いただきありがとうございます。 このページでは、スケジュールや注意事項などを記載し、最後に応募フォームをご案内致します。 必ず最後まで目を通していただくようお願いいたします。 まずは企画タイトルにもある【ヘキ】について。 Q.ヘキってなに? A.性癖のことです。性癖とは、性質の偏りやクセのことで、広義に解釈されます(混同されがちな性的嗜好は狭義的に含まれるもの) 気づけばいつも書いてしまうシチュエーション、頻繁に登場させてしまう性格・設定のキャ

      • 第2回 #ぷちヘキ企画 執筆者紹介

        当企画は小説でおこなう覆面企画です。 指定されたシチュエーションで小説を書き、そこに滲みでたヘキから執筆者を予想してもらいます。 この記事では第2回の執筆参加者さまを紹介していきます。 まずは「ヘキ」のおさらいをしておきましょう。 Q.ヘキってなに? A.性癖のことです。性癖とは、性質の偏りやクセのことで、広義に解釈されます(混同されがちな性的嗜好は狭義的に含まれるもの) 気づけばいつも書いてしまうシチュエーション、頻繁に登場させてしまう性格・設定のキャラクターや関係性、ま

        • 第2回 #ぷちヘキ企画応募ページ

          ぷちヘキ企画へのご参加を検討いただきありがとうございます。 このページでは、スケジュールや注意事項などを記載し、最後に応募フォームをご案内致します。 必ず最後まで目を通していただくようお願いいたします。 注意事項  ・一次創作小説に限ります。  ・公序良俗に反しない範囲の作品でお願いします。  ・未成年者が閲覧できない、年齢制限を必要とする作品は不可です。  ・既存の作品から登場人物を召喚するのは可としますが、名前を出すのは非推奨。  ・文字数は厳守でお願いします。   と

        第3回 #ぷちヘキ企画 執筆者紹介

        マガジン

        • モジさんぽ
          13本
        • おはなしの部屋
          3本

        記事

          #ぷちヘキ企画 執筆者紹介

          当企画は小説でおこなう覆面企画です。 指定されたシチュエーションで小説を書き、そこに滲みでたヘキから執筆者を予想してもらいます。 この記事では第1回の執筆参加者さまを紹介していきます。 まずは「ヘキ」のおさらいをしておきましょう。 Q.ヘキってなに? A.性癖のことです。性癖とは、性質の偏りやクセのことで、広義に解釈されます(混同されがちな性的嗜好は狭義的に含まれるもの) 気づけばいつも書いてしまうシチュエーション、頻繁に登場させてしまう性格・設定のキャラクターや関係性、ま

          #ぷちヘキ企画 執筆者紹介

          #ぷちヘキ企画応募ページ

          ぷちヘキ企画へのご参加を検討いただきありがとうございます。 このページでは、スケジュールや注意事項などを記載し、最後に応募フォームをご案内致します。 必ず最後まで目を通していただくようお願いいたします。 ※画像内の字数制限につきまして、ことごとく間違ってしまっております。実際は15行×36字です。(6/16追記) 注意事項  ・一次創作小説に限ります。  ・公序良俗に反しない範囲の作品でお願いします。  ・未成年者が閲覧できない、年齢制限を必要とする作品は不可です。  ・既

          #ぷちヘキ企画応募ページ

          読まない人が書く人をやっている場合

           夏の夕立のように雨が降っている。うるさいはずなのにどこか、静かな時間だという意識があるのをいつも不思議に思う。  こんな日だから、なのか。考えすぎないようにしていたことが頭の中で言葉になりはじめた。  私は小説というものを書いている。書いているけれど、読むことはほとんどない。  くわえて、自分の考えたことを伝わる言葉にするのもあまり得意ではない。noteやtweetは伝わらなくても大丈夫というか、読まれていないつもりで発信しているのでなかなか気楽である。  小説に特化し

          読まない人が書く人をやっている場合

          畑、はじめました。

           季節が行ったり来たりをくりかえすこの時期は、一日の気温差が二十度以上になることもある。体がおかしくなってしまいそうだが、今年はどうにもやる気がありあまっていた。ここ二年、人に任せっぱなしだった畑に手をつけることにしたのだ。その任せていた人と縁が切れてしまったことがきっかけといえばきっかけだが、自分で始めた方が続きやすいかもしれないと思ったこともまたひとつ。  畑の原型はあった。二代前にここに住んでいた人がこしらえたらしい。丸太で囲われた、六坪くらいの小さなスペースだ。  道

          畑、はじめました。

          大きいのがいない日

           職場の建物内に、いまは使われていない換気口がある。そこでは毎年巣作りが行われている。セグロセキレイの大きいのと小さいのが交互に現れて、ちゅんちゅんと鳴いて、春先偵察にやってくる。もしかすると私たちが働き始めるよりも前から、彼らの場所なのかもしれない。  しばらくすると親鳥たちのくちばしには虫が挟まれるようになり、ヒナ鳥の元気な叫び声が換気口から反響して聞こえてくる。私たちニンゲンの姿は見えているはずだけれど、まったく気にされていない。窓ガラス一枚を隔てたそこにいるというのに

          大きいのがいない日

          思い立ったが吉日でパンを焼く

          仕事から帰宅してツイッターをのぞいていたら、TLにホームベーカリーで焼いたパンが流れてきた。 なにせ私はパンが大好きで、どこかに出かけてはパン屋に寄るほどだ。 パンを買うことを第一目的として、車を180キロくらい走らせたこともある。 近頃時間ができたものだから、家で焼くのもいいなあ、と考えていた頃合いだった。 オーブンはないが(ずっと欲しいとは思っている)フライパンがある。 そして以前うちに泊まりに来た人が置いていってくれた、材料の分量表がある。 お腹はすいたけれど、いまがタ

          思い立ったが吉日でパンを焼く

          いつもと同じを愛するひと

          今日の朝食は、アーモンドフレーバーのコーヒーと、ドーナッツふたつだった。 私が書いた創作小説『ティム・アンカーソンの弟』の中に、キャロル・レディントンという女性が登場する。 冒頭のセットは彼女が毎朝食べているものだ。 キャロルは警察官で、毎日が非日常ともいうべき生活をおくっている。 そういうわけで、同じ店では必ず同じ物を食べることで無意識的に日常を手繰り寄せているらしい。 登場する小説を書き終わってから、なんとなくそうなんだろうな、と思った。 フレーバーコーヒーというもの

          いつもと同じを愛するひと

          本を贈られるということは手紙をもらうことに似ている

          私が初めて人から贈られた本は『星の王子さま』(サン=デグジュペリ著)だった。 中学三年生のときで、とってもかわいらしい名前の友人からだった。 そこまでは覚えているのだけれど、どういうきっかけでもらったのか、実は思い出せない。 私が読んだことがない、と言って、じゃああげるよ、と言われたのだったか。 とにかくその子が持っていた物をもらった。新品ではなくて彼女の本棚にあったものだ。 特別なものを贈られたような気持ちだったことは覚えている。 その特別な『星の王子さま』は、今も実家の本

          本を贈られるということは手紙をもらうことに似ている

          すべてを諦める朝

          午前八時、わたしはまだ布団のなか。 二週間前の週末に映画を観に行った。気になるものはあったが、その日に見る予定ではなかった。「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜」が、ふらりと吸い寄せられるように近づいたシアターで上映開始五分前だった。チケットを買っていた。安い日でもなんでもない。もうすでに諸々で外出を控えている世情だったのか、たんに平日の昼間からの上映だったからか人はまばらだった。わたしを入れても五、六人。席はふんだんに空いていて、通路の真上、中央を買った。同じ列にも前にも

          すべてを諦める朝

          仲間になりたそうにこちらを見ていた

          本を持ち歩くとき、鞄の中でページが折れたりまるみを帯びたりするかもしれないと思い、いつも適当な袋に入れていました。 先日、すこし遠くへ旅をしたのですが、そのときに持ち出す一冊を選ぶ段になって、思い出したのです。袱紗がある。 なんどか前の帰阪で手に入れたものでした。 文庫本(このとき選んだのは『刺繍をする少女』でした)を挟んでみると、ぴったり! かなり厚みがあるような本だとだめだったかもしれませんが、選んだふたつがちょうどよかったことに嬉しくなってしまいました。 そしてまた

          仲間になりたそうにこちらを見ていた

          さがしものはなんですか

          「どうして小説を書いているんですか」という質問に、もっとかっこいい答えを返せればいいのに、と思うことがある。 私が書かなくてもいいんじゃない、とか。まだ書くの、とか。思いついても形にする必要はないよね、とか。いろいろ自分の中であるんだけど、結果いつもお話を書く方を選んできたので、今も書いているという状態。 だから答えは「自分が書くことを選び続けているから」になる。 テーマはなんですか。 この小説で表現したいことはなんですか。 私にとっては難しい質問だ。 テーマなんて設定

          さがしものはなんですか

          写真を撮るのはいつも同じ場所

          帰宅時間が夕暮れに重なるのは、もうそろそろ終わりらしい。 美しい、と思う景色はおおよそ同じ場所で、iPhoneの中に入っている写真はどれも似通ったものになってしまう。夕焼けを背負った山が何枚もある。 「写真を撮る場所っていつも同じになっちゃうよね」 先日ランチをともにした友人とその話題になった。 Googlephotoで〈夕焼け〉を検索すると、それぞれ同じ景色がずらっと並ぶ。おかしくて笑った。 9月24日、それぞれのいつもの場所で夕焼けの写真を撮っていた。 冬至に向かっ

          写真を撮るのはいつも同じ場所