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漫画で人生乗り越えてきた

cocoaです。

中学生の頃に出会ってから、いまでも支えにしている漫画家さんがいます。出会ったといっても作品のことで、作品に勝手に支えてもらっているわけなのですが。

いくえみ綾さん。

超有名な漫画家さんですが、わたしはいくえみ先生の漫画に、少しの希望を見いだして生きてきました。わりと本気で。

たぶんこれからも助けてもらうんだと思います。

そんないくえみ先生が特集されたケトルという雑誌をみつけたので読んでます。

ありがとう、雑誌社さま。ありがとう、いくえみさま。

中学生のころに読んだのが、「バラ色の明日」という短編集です。

小説を読んでいるような、短編映画をみているような

こんな表現が「漫画」でできるのか、と衝撃を受けたのを今も覚えています。

描き方が映像的といいますか。
視点でしょうか。
空気すら伝わってくるような。

いくえみさんの作品を読んでいると、このまま映像にしても絶対素敵になるし、そのまま映像で観たいと思ってしまうのです。

それから内容も。

少女漫画はさえない女子が超絶イケメンに恋されるみたいなパターンが基本(それはもうきゅんなのは間違いありませんし大好き)かと思いますが、

もう少し身の回りにありそうな、

どうやっても叶わない恋の話 とか、

ちょっと複雑な家族のこと とか

「人間」をリアルに表現していて、もうどうしようもなく引き込まれたのです。

ドラマ「あなたのことはそれほど」や、「G線上のあなたとわたし」の原作者でもあります。

ご覧になった方もきっと多いと思います。

とくに話題となったドラマ版「あなたのことはそれほど」は泥沼不倫が話題で、ドラマ自体もそういう作られ方でした。

確かに不倫の話ではあるのですが、

漫画ではテーマというか、全編を通して読むと最終的にたどりつくものは不倫の話ではなくて

親子の話であるように感じます。

「あなた」はだれで、「それほど」どうなのか。

不倫とかあんまり好きじゃない方もいらっしゃるかと思いますが、それだけではないと思いますので、抵抗がなければ漫画もおすすめです。
(もちろん無理にはすすめません。)

何度も読みたくなる作品たちです。

映画にもなっている「潔く柔く」も何度も読みました。

(文庫版もあるようです)

幼馴染の男の子が事故で亡くなってしまうのですが、

残された人々のお話や、まったく違うところで生きていた人々のお話がオムニバス形式でつながって、ひとつの物語になっていくのです。

作者の頭の中は一体どうなっているのでしょう。

読むたびどこかしらで泣きます。

「私がいてもいなくても」もよく読みました。

こちらもそうですが、登場人物の背景として家族関係が描かれた作品が多い印象があり、物語がより立体的です。

ちょっと機能してない家族が描かれている場合が割とあって

私の支えになってきた部分でもあります。

過去の作品はほかにも色々ありますが、長くなるのでこの辺で。

最近の作品では、

おやすみカラスまた来てね。

1日2回

なんかも読んでいます。


大人のどうしようもない色々がいくえみさんのフィルターを通して漫画として届けられる。
いろんな人やできごとを、良いこと悪いことって決めつけてないんだろうなぁと。


それがすごく優しく感じるのです。


なんとも贅沢。


これからも、有り難く読ませていただきたいと思います。

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