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◆夢にも思わない

ソレはただのすれ違いだと思ってたんだ

「彼女が冷たくなった」
「お? なんかお前、やらかしたのか?」
「なんで俺がヤったこと前提なんだよ、その通りだけどな!」
「あってんじゃねーかよ。とっとと謝ってご機嫌取れよ」
「いや、いまさらソレしても手遅れっぽい気がする」
「……手遅れって……諦め早くね?」
「冷たくなってもそばにいてって、もう言ったし」
「あれ、これ惚気? オレはいま惚気を聞かされた?」
「惚気っていうより、報告?」

お前は笑った。
笑っていたんだ。
幸せの形はそれぞれだしと、オレも笑って、そして別れた。


彼女がお前の部屋で物理的に冷たくなってたなんて、オレは夢にも思わなかったんだ。

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