ひかたかりん

ミステリと少しの不思議をこよなく愛する現役看護師兼モノ書き あなただけの物語をオーダー…

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ミステリと少しの不思議をこよなく愛する現役看護師兼モノ書き あなただけの物語をオーダーメイドで綴らせていただく"物語ライター"りんと申します

最近の記事

【創作語り】登場人物は簡易版でもデータシートを作成してる話

久々に、創作のこだわりについての話。 小説は基本的に文字情報がすべてなのですが、 文字情報って、実は視覚情報でもあると思ってます。 なので、ノベル創作時には、簡易版でも登場人物のキャラデータ(設定)シートを作るようにしてます。 ■基本情報 属性:名前、年齢、職業 外見:身長、体重、髪の色、瞳の色、肌の色、体格 話し方:一人称、二人称、三人称、口癖、語尾 ■特殊設定 人間関係、好きなモノ、嫌いなモノ、得意なこと、嗜好品、過去の出来事、ストーリー上のトピックス、スキルや能

    • 【文章語り】これで文章が上手くなる!?〜指南書と実践から得た学びとこだわり【描写&構成編】

      文章の上手い下手はどこからくるのか? 読みやすい文章はどうやって作られるのか? 字書きとしてあれこれ"読んで"&"実践して"を繰り返す中で得た、ささやかな文章のこだわりをまとめてみました。 今回は、物書き仲間とも共有する、物語としての描写や構成、ネタの仕込みについて。 ■描写のこだわり ▶︎五感に訴える描写をする →指先が凍るほどに冷たい棺、しゃんりると響く祝福の音色、舌に残った痺れるような甘やかさ、鼻先をくすぐる焼き菓子の香り、蛍石に灯るのは悲しいほどに柔らかな幻影の

      • 【文章語り】これで文章が上手くなる!?〜指南書と実践から得た学びとこだわり【基本編】

        文章の上手い下手はどこからくるのか? 読みやすい文章はどうやって作られるのか? 字書きとしてあれこれ"読んで"&"実践して"を繰り返す中で得た、ささやかな文章のこだわりをまとめてみました。 今回は、日々の発信とか文章校正にもお役立ちになれるかもしれない文章の基本編。 ▶︎文章の末は同じものを続けない→「だった」で結んだら、次の文は、「のだ」「である」「体言止め」などにする。 →セリフ後に「と言った」を多用しないように、カギカッコの後にはキャラの行動描写や内面描写をいれる

        • 【創作】花の葬列、喪失の棘

           ひとは、死ぬと花びらにかわる。  冥府の女神の眷属たる精霊がひとたび祈りの詩を紡ぎだせば、弔いの鐘の音が天より響き、死を迎えたその身は勿忘の花に変わり、散っていく。 『いかないで』『そばにいて』『まだ行くな、まだ早い、まだここに』  どれほど大切な存在であっても、どれほど望んだとしても、この喪失を拒むことは赦されない。  けれど。 『たとえ、死がふたりをわかつとも』  あるひとりの男の狂気が、精霊が紡ぐ祈りの歌を理もろともに引き裂いた。  *  町の入り口で、僕は教

        【創作語り】登場人物は簡易版でもデータシートを作成してる話

          【文章語り】文章の『上手い』『下手』の分岐点は〇〇にあり

          そこそこ長く字書きをしてて、かつ小説好きとしてふと思うことのひとつに、 『文章の上手い下手ってどこから生まれてくるのか』 という、その分岐点の所在です。 『めちゃくちゃ読みにくい文章』と、『すごくのめり込んで読んでしまう文章』の違いってどこにあるのでしょう? こんな呟きに反応してくださったクリエイターな皆々様のコメントが以下になります。 ・読み手への気遣いがあるかないか、つまりは「他者の視点に立つ」 ・読みやすく、理解しやすい言葉使い ・小説は世界観によって難解にする

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          【物語ライター】物語の登場人物風にあなたのお茶会シーンを書いてみる【企画】

          白兎に案内されたサロンには、壁一面に絵が掲げられていた。 額縁の向こうから、天使たちがまぶしげひ手を振り笑いかけてくる。 「心ゆくまでごゆるりと」 空と海の境界を溶かしたアイスティーと一緒に、憧れの画材が供されて。 私から時間の概念が消えた。 * 全部がふわふわもこもこしている、お気に入りの空雲カフェ。 ふんわりソファ席に身をしずめれば、小さな灰色鳥がやってくる。 「あったかいじかんをすごしてね」 たどたどしいけれど優しい言葉。 シトリンのハチミツたっぷりのミルクティーで

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          孤高の山猫スナイパー尾形百之助の精神性について心理学的見地から紐解いてみた【考察】

          なんの前触れもなく唐突にはまり込んだゴールデンカムイ。 そして、唐突にハマった尾形百之助。 1月22日は、そんな彼のお誕生日ということで、映画公開記念も兼ねて、こちらにも掲載。 孤高の山猫スナイパーな彼について、心理学領域から眺め、徒然なるままに考察してみました。 ちなみに。 ひとの善性と人格は、環境(教育・人間関係)で作られるところがあって、罪悪感をふくめて倫理観も育てないと育たない。 それを踏まえた上で、最終回までのネタバレを含みつつ、尾形を見てみたいなと思います。

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          【創作】好奇心は猫を殺すらしい〜ミステリ脳なある友人の話

           仕事帰りにいきなり呼び出され、友人に連れてこられた深夜のラーメン屋。  遅い時間にも関わらず賑わう店内で、向かい側に座る友人がテレビを見ながら、ふは、と小さく笑った。  何か面白いネタでもあったのかと思えば、高齢ドライバーの車が崖から海に落ちたというニュースだ。  なんでそこで笑うのか謎すぎて、思わずどうしたのかと声をかける。 「思考のさ、実験っていうか、ちょっとした遊びをしてるんだよ」 「は?」 「たとえば、このニュース、どう見る?」 「どうって……ふつうにまた高齢者の

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          ご挨拶と物語ライターについてのアレコレ

          はじめまして、こんにちは。 ミステリと少しの不思議をこよなく愛する現役看護師兼モノ書きをしております。 あなただけの物語をオーダーメイドで綴らせていただく"物語ライター"りんと申します。 こちらでは、 ・オーダーメイド物語の納品や物語ライター企画の公開 ・オリジナルの創作(小説) ・ときどき創作語り ・本読みレビュー などを書いていこうと思います。 ◆物語ライターとオーダーメイド物語についてのQ&Aとメニュー案内◆ Q:物語ライターってなんですか? A:オーダーメイ

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