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繋がっていなくても繋がっていられる関係

LINEの返信が少ないとか来ないとかで抱く感情を、これまでずっと「寂しい」と表現してきたけれど、それを言う度に、本音から少しズレているような、誤魔化しているような違和感があった。

それが「好き」という気持ちだと思っていたけれど、そんな純粋なものではなくて、ただ「不安」だった。

不安なら不安なだけ、好きな気持ちが大きくなっていくと思っていた感覚は、いまはちょっと思い出せないくらい不思議なもの。


繋がっていないと彼を繋ぎ止められない。がんばってLINEを続ける努力をしなくちゃ。好きならラリーは続けてくれるはず。返って来なくなったら終わり。

LINEは脈ありと脈なしの二択。
LINEは本命かそれ以外かの二択。
LINEは大切な関係か終わってもいい関係かの二択。

そうやって恋愛をがんばってきた。

あまりにも空回りすることが多いから、恋愛の勉強をしてみたら、恋愛はがんばるとうまくいかないと。

それでも、がんばらなくていいところがどこなのか分からなくて、相手のことを思いやる気持ちを封印してみたり、こうしてああしてとわがままを言ってみたりしたけれど、彼の激しい抵抗に合ったりして、がんばらないをがんばったほうが疲れた。


そんな黒歴史を積み重ねながら、よくやく分かったのは、「LINEを続けることはがんばらなくていい」ということ。

繋ぎ止めなくても、繋がり続けなくても、消えない愛情を信じられることが理想だな、と、しみじみ感じる。

自分たちのことをちゃんとやって、ちゃんと生きて、狂おしいほどの感情はもういらないから、ごく普通の信頼関係で繋がっていたい。




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