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子どもの本気を見誤って後悔した母の話し
マイペースで甘えん坊な4年生の次男。
ここ数ヶ月、私の心配はこの次男のことでした。
少年団の野球チームに入っていて、土日は野球。平日は学校から帰ってランドセルを放り投げて「行ってきます」と遊びに行く自由奔放な性格の次男。
そんな次男が、肩を故障しました。
全治6ヶ月の故障をした次男
全治3ヶ月と診断。毎日続けたリハビリで肩が治りかけたと思った矢先、今度は足のかかとの故障でまた3ヶ月のリハビリがスタートしたのです。
故障の原因は、成長期で柔らかい骨が少しずつ伸びているところに、筋力のない状態でボールを投げたこと、そして硬いスパイクを履いて走ったことだそうです。
春から診察とリハビリに通って、自宅でも毎晩のリハビリとストレッチを開始。野球の練習には“できることを見つけて参加しよう”と送り出すものの“何をしていいのかわからない”状態でストレスが溜まっていた様子でした。そのうちに体力が落ちていて、自信がなくなったのもあったのか週末が近づくと「頭が痛い」「お腹が痛い」と言って家に引きこもるようになっていきました。
私は正直、やりたくないのなら野球を続けなくてもいいと思っていたんです。このまま在籍して、毎朝の不参加をチームに連絡するのも母としては億劫でした。周りに迷惑も掛かるし『休部』とか『やめる』のもありではないかなと考えたりして。
人はスタートが遅くても情熱があれば打ち抜ける壁があると思っています。だから、情熱のない子どもの背中を押して、嫌がることを続けさせる意味はないと考えていました。でも次男には、野球の代わりに情熱を注ぐほどの“何か”が他にあるわけでもないのに、やめさせちゃってもいいのかな・・・という気持ちも頭の片隅にありました。
少年野球をやめると決断した日
そしていよいよ先週末のこと。「もう野球はやめようか」と静かに私が言うと「うん。やめる。そうする」と頷いた次男でした。
実は我が家は野球一家です。阪神タイガースの応援団に交じって応援歌を熱唱してきた私と、野球一筋の少年時代を過ごしていた夫。長男は来年中学でクラブチームに入る様子、三男も日が暮れるまで野球をやりたがる。そんな野球一家の我が家で、次男が負目を感じずに週末を過ごすにはどうすればいいのかなと考えていました。
夫に話したやめたい本当の理由
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しばらく激務で不在だった夫が早く帰宅した日。これまでの出来事を細かく説明したところ・・・
「やめる決断は、正しいよ。でもチームをやめる前に次男と2人だけで話しを聞いてみたい。」と言う夫。
そこで次男が夫に話した、野球を辞めたい本当の理由を聞いて自分の想像力のなさを実感しました。
次男がやめたかった本当の理由はこうでした。
実は自分以外のチーム内の4年生6人のうち、中学受験すると言っている子が5人いるんだそう。
「5年生になると受験組は野球をするか、塾で勉強をするかの選択になる。そうなった時を考えると、このチームで続けていきたくない。最後までみんなで野球ができるチームに、俺は入りたい!だから故障が治ったら、リトルリーグに入りたい!」と夫に自分の言葉で伝えたようです。驚きです。
こんな風に先をみる力って、子どもの頃の私は持っていませんでした。私が子どもの頃は、ただ親の決めた習い事を親に言われるままやってきたからです。だから次男のことも、親への甘えかなと、しばらく好きなことにとことん付き合っていこうと考えていました。←考えが浅かった、反省。
本気なのは次男の方だった
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自分の意見を、こんな重要な決断を、自分で決めて言語化して親に伝えられる次男はすごい。そして同時に、自分の母としての未熟さに大反省しています。
夫が不在気味の私の生活ぶりについては、以前の記事をご覧ください↓
これからどんなに忙しくても、情熱のある次男の野球を応援して精一杯サポートしていくつもりです。まずは、故障を治すために毎晩のリハビリに付き合って、今のチームに挨拶に行こう。落ち着いたら、新しいチームも見にいこうね!
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