僕を形作った宝塚歌劇について熱く語ってみる ~真矢みき・真琴つばさ編~

初めて宝塚歌劇を見たのは、小学校3年生の時。それから今日まで、ずっと宝塚ファンだ。仕事しながら聴くのも宝塚。(一人)ドライブ中に聴くのも宝塚。

さらに、スーツをまくって歩くのも宝塚の真似(変な奴!)。ファッションから目線の動きまで、完全に感化されてます。新入社員の頃は、先輩のためにドアを開ける時、必ず一回転してたそうです苦笑。なので、僕と会ったことがある人は、少なからず意味が分かってくれると思います笑

ということで、大好きな宝塚について読者を意識せずに好きなだけ語っていく「宝塚編」を不定期でお送りします笑

なお「宝塚とAcknowledgement」について語った回は以下になりますので、もし宜しければ。

みきさんから始まった、僕の宝塚愛 [How to Succeed]

人生初めての公演は、麻路さきさん主演の「二人だけが悪」。もう全く意味が分からなかった。子供には難しすぎたのでしょう。ショーの「パッション・ブルー」は良かったけど、やっぱり本編が理解出来ないとファンにはなれませんね。

で、2回目に連れて行かれたのが、真矢みきさん主演の「How to Succeed 〜努力しないで出世する方法〜」。アメリカではダニエル・ラドクリフが主演したりする有名ミュージカルです。

めちゃくちゃ面白ーー!!!!みきさんかっこよ!!!純名里沙びじーん!!!

一気にどハマりしました。コメディだったこともあって話も軽快で分かりやすく、子供にはぴったり。徐々に異性というものを意識する年齢に差し掛かる中、純名里沙が可愛すぎて死ぬかと思いました。でも何よりみきさんが最高。

かっこよく、演技が上手く、そして身体中から溢れるオーラ。ここから、「みき沼」にハマります。一人でランドセル背負って、宝塚を観に行くように笑

「他人の評価」が当てにならないことを学ぶ [ザッツ・レビュー]

宝塚は、本劇場が大阪と東京の二箇所にあり、大阪公演の後に東京公演という順序になります。そのため、東京で見ようとすると「大阪での評判」が事前に届きますし、熱心なファンは初日から見るので、その感想も届きます。

旧・東京宝塚劇場の全面改修に伴い、同劇場最後の公演となったザッツ・レビュー。1930年前後にレビューの作家を目指す、熱き青年達のドラマを描いたものですが、まあ〜〜〜評価が低かった

当時はインターネット予約などなかったので、チケットを確保する主な方法は「電話」。朝10時から母親が電話の親機に張り付いてリダイヤルを繰り返していたのは懐かしい光景です(電話も古いので、リダイヤルはマジうるさい笑)。

他にもファンの繋がりで取得したりもあるようですが、そのくらい大変なので、評価が低いとやる気もおきません。なので、普段は複数回見に行きますが、ザッツ・レビューは1回分しか抑えませんでした(母親が)。そして当日。

第一幕終了。親子大号泣。周りで泣いている人、皆無。

その第一幕エンディング。

みきさんの「おもしれぇレビューこしらえてかった、それだけが生き甲斐だったんだよ」でもう無理です。今、書きながら泣いてます。ごめんなさい笑

この公演でみきさん愛が最高潮に達すると同時に、

他人の評価って参考にしちゃいけないんだな。自分の目で見たものを信じよう。

と心に決めた回でもありました。

男臭さ20000%、みきさんの集大成 [スピークイージー]

宝塚は、往々にして「王子様系」が多いです。ベルばらの流れを汲んでいるのかもしれませんが、やはり「非現実的な王子様」の人気が高い傾向にあります。その中で、みきさんは「男臭さ」でも勝負が出来る、非常に稀有な男役だったといえます(同期の麻路さんも大分異端ですが)。

そんなことを思っている人があげたYouTubeの動画が以下です。

王子様要素の欠片もない笑

こちらのスピークイージーがみきさんのサヨナラ公演。とても有名な方ですが、実は3年6公演と、決して長期政権ではありませんでした(当時で平均くらいでしょうか)。

これまででもっとも「男臭く、トップ娘役と結ばれずに終わる孤高の存在」としてサヨナラ公演を行ったところに、みきさんの真骨頂があるような気がします。

決してダンスも歌も宝塚トップクラスではない。入団時の成績もよく無かったそうです。そんなみきさんが最後の挨拶で仰った言葉。

真矢みきを見つけてくださって、本当にありがとうございました。

こんなスーパースターから出てくる、心からの謙虚な言葉。その人柄も含めて、大好きな男役さんでした。

しかし、僕のDNAを後天的に変化させたのは、みきさんではなく次の人でした。

カッコつけまくりの超二枚目、真琴つばさ

いやもう、何でしょう。とにかくカッコいいんです。それだけ。もう言うことはない笑

最初にどハマりしたのは、黒い瞳のニコライ。この馬車のシーンはファンの間では「伝説級」の名シーンです。

え、カッコよくないですか?ん?隣の人誰だって?

こちらは引退されてからキャラが変わってしまった紫吹淳さん(りかさん)です笑

当時は「まみりか」コンビとして超・大人気で、りかさんがトップになってからも大好きだったのですが、まさかあんなオネエキャラというか、自己管理出来ないキャラでTVに出て来られるとは思ってませんでした笑

ちなみにこの公演時、りかさんが舞台上の怪我で休演になり大空祐飛さんが代役をやられていました。祐飛さんも大好きだったのですが、中学受験直前だった私に、母が「受験に成功したら、もう一度観に来ようね。その時にりかちゃん観れるといいね」と言い、本当にりかちゃんverが観られたのは今でもいい思い出です(第二志望への入学でしたが、一応成功ということで!笑)

娘役なんて、もう無視。孤高の真琴つばさ、ここにあり [Practical Joke]

宝塚は大阪・東京の本公演を軸としつつ、全国ツアー(通称・全ツ)など、本公演よりメンバーを絞った形で多様な場所で公演を行い、ファン層の拡大を狙うとともに、団員の舞台経験にも役立てています(人数が減るので、普段よりも高いポジションになる)。

まみさんの退団が決まり、わずか10日間という期間で『Practical Joke―ワルフザケってことにしといてくれよ―』が赤坂ACTシアターで行われました。
(これは本番の映像がなかった。。)

めちゃくちゃカッコよくないですか!!??(うるさい)

この話の特徴は、檀ちゃん演じるジルが、まみさん演じるドイルに怒ったり好きになったり振り回されたりするのですが、ドイルはもう完全無視。挙句の果てには、最後のシーンは男役・霧矢大夢さん(きりやん)と二人で踊って終わり、という「男だけの世界」なんですね。ほら、ポスターもまみさん一人笑

画像1

ちなみに、この最後のシーンで、まみさんときりやんが袖を捲って踊るんですね。これを見て、「そうか、ジャケットも捲った方がカッコいいんだ!!」となり、会社に入ってもずっと捲ってました。会社に入って12年以上が経ちますが、まだ「それカッコいいね!」と言われたことはありません。あれ?

まみさんのせいで毎日ジャケットかシャツ

私の私服は、ジャケット+シャツか、シャツのコーディネート「しか」ありません。軽い山登りする時ですら、シャツ笑。真夏の高尾山で汗ビッチョビチョになったのは懐かしい思い出です笑

それも全部まみさんのせい。Practical Jokeのスーツ姿、シャツ姿がカッコ良すぎた。余りに当たり前になっていたので、この間「何でリモートで誰にも会わないのに、シャツなの?Tシャツとかのが楽じゃない?」と言われて試してみたら、

Tシャツって楽!!!!

ということに気が付いたくらいです笑。それでも、人に会う時は必ずジャケット and/or シャツですが。

おわりに

本当はもっと全然書きたかったのですが、キリがないのでこの辺で。

これを読んで少しでも宝塚歌劇に興味を持っていただけたら幸いです。悪いイメージを発信していないことを祈ります笑

なお、宝塚は演目によって全く何もかも違うので、初めて観る方に向いているものとそうでないものがあります。なので、もし「観に行きたいけど、どうしたらいいか分からない。。。」という方がおられましたら、是非相談ください。コンシェルジュとしてオススメ公演をお送りします笑

細田 薫

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