無理をしない ー人生が豊かになる7つの方法 その4ー
なかなか上手く文章が書けず、それでも続けてシリーズの4回目。話すように文章を書ければいいのか?と思ったりしながら、でもそこは読む人に任せてみようと他力本願で書いています。どうかご了承くださいませ。
ここから見た人は出来ればぜひ、その1から見てみてください。単発でもいいですが、繋がりがあるようなものなので。
『無理』とは
『無理をしない』というと、「頑張らない」「力を入れない」というふうに捉えられるかもしれませんが、そういう意味ではありません。
むしろ、そのままの意味です。言葉どおり『無理をしない』。
全てのことに共通して、どれほど力を入れても、これでもかと頑張って努力をしても、『無理』をした途端に台無しになって報われない。
悲しいけれど、これが本当の話。『無理』というのは悪い影響しか出ないのです。だからどんなことにも『無理をしない』。
「無理」は異常事態
なぜ『無理』をしてはいけないのか?
それは『無理』には全てを「0(ゼロ)」にする力があるから。だから決して『無理』だけはしてはいけないのです。
『無理』の先には何かがあるかのように感じてしまう。けれど、実は何も無い。「あるんじゃないか?」という幻想。
ではなぜ、幻想があるかのように思うのか?
それは「真面目に一生懸命にコツコツとすれば報われる」という言葉の存在。この言葉が正義論的に人を惑わして、結果的に『無理』をさせてしまう。
たしかにこの言葉は間違っていないし、本当のことを述べています。しかし、それはあくまで結果論であって全ての過程がそうではありません。
物事や状況、人や環境によってはこの言葉は逆に人を苦しめるものとなってしまうのです。ただひたすらにコツコツと努力をすれば何でも報われるわけではないですし、そこで『無理』をして、間違った方向へと行ってしまうから何も残らないのです。
もっと言えば、『無理』の先には何も無いのだから『無理をする』必要がないということです。
例えばこんな経験、似たような話を聞いたことはないでしょうか?
会社で大きなプロジェクトを任され、苦労して0から築き上げたものをもっと良くしようと、1人で様々なことを抱え込み、残業や休日出勤までして『無理』をした結果、身体を壊し入院することになってしまった。プロジェクトからは外れ、実績が「0」になる。
話はこれで終わらず、会社としてはプロジェクトの1人が代わっただけで痛くもない。優しい上司や素晴らしい会社なら頑張っていた過程を評価してくれるかもしれませんが、結果的に1番評価されるのはプロジェクトを成功させた後任の人です。しかもその人が何もしていなかったとしてもです。
結局、どれほど頑張っても評価は2番です。2番ならいいほうでしょう。もっと下の評価かもしれないし、逆に悪い評価が下るかもしれません。何も悪いことはしていません。
ただ『無理』をしただけです。
このように『無理』というのは実に残酷なのです。自分では気づかないほど間違った方向へと進んでいってしまっているのです。
花にただ毎日水をあげれば、キレイな花を咲かせるわけではありません。適度に肥料をやり、時には水を与えず根を張らすようにすることが必要です。
登山をする時、一気に頂上まで登ると高山病のリスクがある。低い山やハイキング程度なら問題はないでしょうが、高く険しい山になればなるほど休息を取り、万全の体制で登らなくてはいけません。もし、『無理』をしてでも登るなら「生命」と引き換えになるかもしれない覚悟がいります。行けないと感じたら、決して『無理』をせず引き返すことも必要です。プロほど絶対に『無理はしない』ものです。
人は人と自分を比較したがる生き物です。ある意味ではそれも必要だと思います。比較することで自分を客観視できるわけですから。しかし、他人と同じようには出来ないのです。その人は自分ではないからです。
人それぞれの歩き方、進み方があって、その人に合った歩き方、進み方があるのです。他人が走ったからと言って、自分も走れるわけではありません。人それぞれのタイミングというのがあるのです。
他人を真似るのは走り方や歩き方ではなく、進み方です。上手く進んでいる人が、いつ走っているのか、どこで休んでいるのか、どのように力を入れているのかを学び、頑張るポイント、努力の仕方を参考にして、自分に取り入れるのです。
他人と同じように進んでも、どこかに『無理』が出て、結局倒れてしまう。それでは意味がありません。上手く進んでいるということは『無理』なく進んでいるということです。
『無理』をしている状態というのは、冷静に自分を見れていなく、異常な状態になっているのです。
異常事態な状態で進んでも、良い結果が得られるはずはありません。悪い結果が起こることは必然でしょう。つまり、先には「何も無い」ということです。
『成長』はコツコツと
だからといって「頑張らなくてもいいのか?」というと、そうではありません。
「一生懸命コツコツと」が必要な時もあるのです。それが、自分を『成長』させる時です。人が自分自身を『成長』させる時は、この「コツコツと」が重要になってきます。
自分を『成長』させる時、その目標は「理想の自分」になります。これは先の見えない、頂上の見えない目標です。確実にあるかどうかも分からない到達点になります。この時にこそ「一生懸命にコツコツと」が大事なのです。しかし、ここでも『無理』は禁物になります。
進んでも進んでも見えてこない頂上を目指すと、その途中で心がポキっと折れてしまいそうになります。そんな時、『無理』をせず立ち止まって自分が進んで来た道を見返すのです。そうすれば、これまで自分が進んで来た足跡が残っていることでしょう。この時に人は自分の『成長』を感じられるのです。
走りたくなる気持ち、飛び越えたい感情を我慢して、一歩ずつ確実に歩を進めるのです。ただひたすらに足下を見て、一つ一つを踏みしめて行く。
もし、このときに振り返ることなく『無理』をして走ったり、飛び越えようとしたら、足を踏み外し転げ落ちてしまう。結局、進んだよりも後退してしまうことになるかもしれないのです。
だから、自分が疲れた時や迷った時は『無理』をせずに振り返って、進んで来た道を見る。そうすると、自分がどのくらい進んで来たのかが分かり、自分の身についた力に気付くことができます。さらには自分の行く道も見えてくるのです。
自分に正直になる
『無理』というのは、人それぞれの感覚になります。その人にとってそこが『無理』の領域かどうかが異なるのです。ですから、こういう事が『無理』をしていて、このような状態が『無理』ではないということが言えません。人や事柄などにより『無理』が変わるのです。
『無理』かどうかの線引は「自分に正直」であることです。自分の心や体調を正直に見て、『無理』をしているかどうかを考えるといいでしょう。頭で考えるよりも感じるままに判断をしたほうがいいかもしれません。
自分で「もう少し大丈夫かな?」と思った時、体調や状況が万全ならば出来るでしょうし、もし何かが不調であれば、それは『無理』しているのです。
頭と身体、心、状況が一致しているのならいいのですが、
頭では「分からない」、けど身体は「無理」そう、心では「頑張りたい」と思っている、状況は「出来る」状態にある
こんな時に人は『無理』をしてしまうのです。だから『自分に正直』になって、「身体が無理そうだ」というのを感じとり、休むことを選ぶことが必要です。
人はいろんなことを考えます。他人との関係や自分の立ち位置、状況など、しかし『無理』の先には何もありません。だから思い切って『無理をしない』選択をするのです。
『無理をする』よりも『無理をしない』方がより多くの利を得ることができます。心身を休めることができる利、また力を精一杯入れることができる利、冷静な判断ができる利など、メリットの方が多いのです。
正義論的な言葉や自分自身を偽ったり騙すことに惑わされてはいけない。力の入れ方や入れる所を見極めて、適切な行動をとるのです。『無理』をしている時は異常事態になっています。冷静な判断が下せません。決して『無理はしない』ことです。
そうすれば、険しい道も上手く『無理』なく進むことができると思います。どうしたらいいか迷った時は次の言葉を思い出してください。
『無理の先には何もない、無理はしない』
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