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希望と不安は紙一重

始まりと終わりのお話。

始まりと終わりは「同じ」という話。


4月は新しく何か始まったり、始めたりすることが多いですね。

でも、その始まりは何かを終えた『始まり』である、ということです。


単純に学生であれば、卒業という『終わり』があり、入学という『始まり』があるわけです。

何かを始めた人はそれまでの自分(思考や行動、生活など)を変えた(決断した、動いた)ことで、
今までの自分を『終わらせた』ことになります。

『始まり』があれば『終わり』があるということ。

なにかこういう表現をすると、ネガティブな感じがしますが、
『終わり』は次の『始まり』でもあるわけなので、
ポジティブなのかもしれません。

ちょうど時計のように12から始まった針が、一周して12の位置に戻ってくる。

この時、戻ってきた針は午前もしくは午後の『終わり』でもあり、
午後または午前の『始まり』であるわけです。

さらに、もう一周すると次の午前か午後の『始まり』となるのです。


『始まり』と『終わり』が同じと言いましたが、
全く同じではなく、次の段階の0地点という感じです。

哲学的になって、ややこしいですが螺旋状になっていると思ってもらうと分かりやすいかもしれない。

同じ所にはあるが、重なってはいない。

これも哲学的ですが…。

この『始まり』と『終わり』の構造が、人生や生死と同じなのです。

人生も同じように様々なことの繰り返しで出来ている。
ただ、それは同じ繰り返しではなく次から次へと進んでいる繰り返しなのです。

言葉や文字で表現するのは、とても難しいですが、
良いときもあれば悪いときもある。山があれば谷もある。

という感じでしょうか。

生と死も同じで、
生という『始まり』があり、死という『終わり』がある。
そして、それを繰り返す。

これもまた、全く同じではなく「違う生と死になる」
ということです。

今世の人生と来世の人生が違う、前世と今世も違うことが、そういう理屈になります。

『始まり』と『終わり』が同じというよりも、
『終わり』と『始まり』が同じと言ったほうが正しいですね。

だから、『終わり』というのは『始まり』というわけになります。


何かが『終われ』ば、何かが『始まる』。

『始まる』時は、希望や期待に胸が高まりますが、

『終わる』時は、哀しみや不安に襲われ落胆しがちです。

けれども、『終わり』を『始まり』と捉えることができたなら、
『終わり』もまた、希望や期待に変えることができるのかもしれません。

全ては繋がっていて、そこで『終わり』というのは無く、

それは次の『始まり』になる。
また、新たな「次」が『始まる』のです。

見方や考え方を少し変えるだけで、世界はガラリと変わります。

不安や心配で心が押し潰されそうになった時は、
ほんの少しだけ見方や考え方を変えてみると、
一筋の光が見えるかもしれません。

『終わり』は『始まり』でもある。

『始まり』と『終わり』は同じという話でした。




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