見出し画像

固定概念から抜け出せ!

やわらかい頭の作り方
細谷 功 文
ヨシタケシンスケ 絵


目次

第1章 「心の癖」を自覚する
第2章 「物理の法則」は、人間にも当てはまる
第3章 「メリット」は必ず「デメリット」になる
第4章 「対比」と「軸」で見えてくるもの

こんな人におススメ

・いつまでも柔軟な思考でいたい人
・言い訳を止めて、前に進みたい人
・クスッと笑えるヨシタケさんの絵に癒されたい人


こういう上司(指導者)いませんでした? P39


自分は特別と、ほとんどの人が思ってる!? P43


年齢、年代のせいにしがちよね P82


心に響いたところ3点

「タラレバ」はタイムマシンに乗って過去に戻っても同じことになる可能性が高い

「死ぬときに後悔することは〇〇だ」という話もよくききますが、この場合も、ではそれを知っていたから別の人生を送るかと言えば、多分そうはなりません。例えば「他人の言うことを気にせずに、自分の好きなことをやればよかった」というのも、「確かにそうだ」と多くの人が賛同できるはずですが、実際に「他人の目を気にして生きている人」は、もう一度人生を繰り返しても同じことになるでしょう。中略
要は「後悔することとしないこと」があるのではなくて、「後悔する人としない人」がいるだけだということです。つまり人間の行動の多くは、各人の「思考回路」によって支配されていると言えます。

第1章 「心の癖」を自覚する

40代が目前になった頃、死ぬ時に
「他人の言うことを気にせずに、自分の好きなことをやればよかった」と後悔する未来が見えました。
これではいかん!と、好きなこと、やりいたいことはやっていこうと行動を変えました。
無意識による思考回路の支配は、すみずみに行きわたっています。その回路を少しずつ変えていくには、まあまあしんどいし時間もかかる。
我慢してきた40年に飽きたら、目の前の世界をひっくり返すことができました。
あなたは後悔する人になりたいか?
なりたくないか?

常識は非常識、非常識は常識

「常識」という言葉ほど自分勝手に用いられる怪しい言葉はありません。それにもかかわらず私たちはこの言葉を金科玉条のごとく「本当は常識ではない」ことに用いてしまう悪い癖があります。これは「思考停止」の典型的な症状なのですが、これに対して、どう考えればこのような思い込みを排除して、やわらかい発想ができるのでしょうか?中略
要は常識を「絶対的な目的」と考えるか、「単なる手段の一つ」と考えるかが「固い頭」と「やわらかい頭」の分かれ目ということになるでしょう。

第3章 「メリット」は必ず「デメリット」になる

「思考停止している人の最大の特徴は自分が思考停止していることに気づいていない」と書かれています。
「常識」とか「普通」とか。
人生の前半は、ここから外れないようにするゲームを必死にやっていた私。思考停止してるつもりはないけど、振り返るとある種の洗脳状態であったと思います。
「常識」や「普通」を手放した40代の今の方が、断然頭は柔らかい。

決定論と確率論の思考回路

P167

「夢は努力すれば叶うか?」という「永遠の議論」とも呼べる話題があります。中略
決定論者は成功要因が「十分条件」(努力すれば必ず夢はかなう)でなければならないと考えますが、確率論者はそれを「必要条件」(少なくとも努力しなければ夢はかなわない)でよいととらえているのです。
ただし、確率論者は失敗しても「数を打つ」ことを常に考えて「夢をかなえるまで」挑戦し続けます。だから実質的には「必ずかなう」と信じているように見えるのです。

第4章 「対比」と「軸」で見えてくるもの

確率論者になりたい。いや、なろう。
どうしても失敗はいけないこと、という思考が頭をよぎって、行動が止まります。
数打ちゃあたる。
挑戦し続けるために、夢をかなえるために必要なこと。
数を打とう!

この本の目的・目指すところ

身の回りの「見えない構造」を明らかにすることで、読者の皆さんに今までとは違う視点で身の回りの世界を眺め、これまでと違う世界観を持つことで固定概念から抜け出し、やわらかい発想をするためのきっかけをつかんでもらうことを目指します。

はじめに

感想

いろいろな「やわらかい頭の作り方」を紹介してくれているこの本。
分かってることも大半なんじゃないかと思うのですが、結局のところ、分かっていても言い訳にして逃げている。固い頭の方が、できない自分を擁護できたりするのです。他責思考から、自責思考へと回路を切り替えられるようになりつつありものの、まだまだ自分の心の弱い部分が浮き彫りになったようでした。
言い訳をそろそろ止めにして、数を打っていきましょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?