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再生医療で使用されている間葉系幹細胞って

こんばんは。
よしながです。

前回、幹細胞の種類について書きました。

現在、幹細胞の治療では、細胞の種類(下記など)、自家か他家(自分or他人の細胞)、遺伝子改変の有無、投与方法(静脈or 脳に直接)、培養方法などの違いがあって、治験が進められています。

それぞれかなりの費用がかかることや安全性や有効性の面などからも、保険適用や標準治療となるのは(なるのか)、まだまだ時間がかかりそうです。
(骨髄移植後の移植片対宿主病の細胞治療薬は保険適応されています)


現在、医療クリニックや美容クリニックで再生医療と謳われているのはよく見かけますよね(?)保険診療ではなく自由診療で行われていますね。
使用されている間葉系幹細胞は、脂肪由来、臍帯由来、骨髄由来、歯髄由来の4種類を見かけるように思います。

これら4つの特徴について書こうと思います。

骨髄由来:骨髄から採取するため、採取時の身体への負担が大きい。(余談:生前、私の母が検査で骨髄穿刺をされたあと、もう、2度とやりたくないと言っていたので、よほど辛かったのだろうなあと思います。術者の技量にもよると思いますが。。。)加齢とともに増殖の速度が低下し数も低下する。血液治療疾患、脊髄損傷使用されている。
脂肪由来:皮下脂肪から採取。骨髄から採取するのに比べ、身体への侵襲が少ない。脂肪組織の状態は個人差が大きく、脂肪幹細胞の抽出は経験を積んだ技術者の技量が必要である。美容外科で、乳房の維持(再生医療学会から安全への注意喚起あり)顔への注入へのアンチエイジングに使用されている。末梢神経損傷、腱の再生や糖尿病治療への効果が期待されている。
歯髄由来:
歯髄から採取。乳歯が使用されているため、他家が使用されている。歯槽骨の破壊の抑制、脊髄損傷、脳梗塞、脳卒中、炎症性疾患の効果がが期待。

臍帯由来:
臍の緒から採取。他家が使用されている。骨髄由来間葉系幹細胞と比べると増殖活性が高く、免疫原性が低い。脊髄損傷、パーキンソン病、脳性麻痺、慢性炎症性腸疾患、移植片対宿主病などに用いる事が期待されている。

間葉系幹細胞には、
抗炎症作用組織保護・修復作用、 免疫調整作用があると言われていることから、
脳(脳梗塞、脳出血、アルツハイマー等)・関節(変形性関節症)・疼痛・エイジング、肝機能障害、腎機能障害、自己免疫疾患、皮膚(アトピー性皮膚炎、しわ、たるみ)・糖尿病・エイジング
などへの効果が言われていますが、
個人による効果の差や、使用される幹細胞の品質なども一定ではなく安全性も不明な部分があるため、治療を考えている人は、メリットデメリットを考慮することが必要といえます。


昔、脳卒中発症後に片麻痺を患っている友人と話している時に、
何の話の流れからなのかは忘れましたが、
「副作用があるか分からなくても麻痺が治るなら、治験でも何でも試してみたい」
と心からの声で話してくれたことを思い出します。
実際には、副作用のリスクは慎重に考えたほうが良いと思いますし、
治りたいと強い気持ちがあるからこそ、
メリット(期待できる効果)とデメリット(時間や費用)やリスク(副作用)を冷静に天秤にかけて選択できれば良いなと思います。


hikari整体サロン
吉永光恵

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