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【自作小説】カンガルージャーキー

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自作小説。子供と大人の狭間にいる男女3人の青春小説です。少し前に書いたので、設定は古いのですが、お許しを。 答えがあるものがすべてではないのだ、という現実を初めて目の当たりにした…
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2021年3月の記事一覧

「カンガルージャーキー」ep.17

「カンガルージャーキー」ep.17

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 風が随分と冷えこんできた。朝の空気は年明けに比べて湿気を失い、紅葉の香りが混る。

「おはよう。早いのね。」
 リビングに出ると、朝七時だというのに、サキさんはもう朝ごはんを食べ終わって、ブッダのご飯を用意していた。
 よだれを垂らしながら鼻息荒くサキさんを追いかけるブッダは相変わらずの食欲で、初めてこいつがメスだと聞かされた時、何の疑いもなく全否定した時の感覚は、未だに消えない。
 

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