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山頭火関連の本の感想

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種田山頭火の句集、関連の本の感想をまとめています。
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#読書

「山頭火全句集」を一章ずつ⑦

「山頭火全句集」を一章ずつ⑦

「山頭火全句集」を一章ずつ読んでいくこの試み。

今回は「大正六年」の章です。

暗い・・・。ですね。

寂しそうとかではなく、何というかぞっとするような暗さがあります。

暗い、というか殺風景というか。

もちろんそうじゃない句もあるんですが、やっぱり全体のトーンに飲み込まれてしまっているように感じます。

「大正六年」のページを開くと、夜の闇の中にいるような気分になったり、背中がぞわぞわするよ

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「山頭火全句集」を一章ずつ⑤

「山頭火全句集」を一章ずつ⑤

「山頭火全句集」を一章ずつ読んでいくこの試み。

今回は「大正四年」の章です。

前の章に比べて長くなったな、という印象です。

その分色々な句があって、山頭火の生活を覗けるような気がして面白かったです。

田舎、とか昔っぽい句も多いのですが、「人々」という言葉が入っていたりすると広い通りを歩いて行く多くの人達、という感じで、都会のイメージがあります。

さて、この章で私が一番気になった句はこちら

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「山頭火全句集」を一章ずつ②

「山頭火全句集」を一章ずつ②

「山頭火全句集」を一章ずつ読んでいくこの試み。

今回は「明治四十五年・大正元年」の章です。

全体的に「夜」の風景が多かった印象でした。

赤い提灯が灯る温泉街とか。

(私の温泉街のイメージは「千と千尋の神隠し」です。)

あと「ふぐなべ」がいくつか出てきました。

いくつか、ではあるのですが、この章自体が一ページしかないのでめっちゃ出てきたような気になっています。

う~ん、やっぱり、「暖か

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