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バーチャルとして音楽をすること
バーチャルYoutuberという言葉が浸透して、1年はたった
もはや、普段Vtuberを見ていなくて、その言葉を知っているころだろう
界隈の中でも、「バーチャルYoutuberはかくあるべき」みたいな議論も盛り上がるくらいに、バーチャルという価値観は、実に多様性に富む
私の見解としては「バーチャルYoutuber」という言葉は
もはやただの「共通項」であり
「バーチャル」は「表現の土壌」だと思っている
この世界に音楽を作ってる人はたくさんいる
この世界で歌を歌ってる人はたくさんいる
その中で「花譜」を観測することができたのは
バーチャルという土壌が育って、「バーチャルYoutuber」という共通項にいてくれたから、なのだ
たぶん
もし花譜ちゃんが、スカウトされて
生身のままちょっと大きいライブハウスでやっていたら
私はそれを観測できていなかった可能性がある
そして、それがライブビューイングされたり、Youtubeで配信されたり
ということもなかったと思う
(花譜ちゃんの歌唱力をもってすればポテンシャルはあるだろうが…)
バーチャルだからできること
花譜ちゃんもとい、バーチャルの世界で活躍している人は多くのメリットがあると思う
○Vtuberというくくりで、VファンやXR技術に関心のある人に発見されやすい
○素性が保護されている(素顔や身分をさらさずに活動できる)
○(技術と資金、人脈を必要とするが)様々な衣装や表現方法(パーティクル演出など)が可能
上げればキリがないが、特にこの3点の恩恵が大きいと思う
YuNi、富士葵など歌メインで活動している人もメジャーデビューやライブを行うなど、様々な活路をすでに見出してきた
その後を追うのは容易なことではないが、道はそこにあると示してくれた
バーチャルのポテンシャルと歌の魅力の掛け算だけでも
感動を生み出せることがある
すでにそれは確認されていたことだったが
今回の不可解はそれをさらに再確認できることが”観測”された
花譜という背景
音楽という文化はもともと広く親しまれてきたものだ
ただ、そこの背景に目を向ける人って、実は少ないのはないかと思う
例えば「ラップ好きなんだよね!」って言ってる人の全員が
オールド・スクールとかニュー・スクールとか、ブロックパーティーといったキーワードを知っているとは限らない
現代において「ヒプマイいいよね!」っていって聞いているだけでも楽しめるコンテンツだし、別に背景を知らなくても曲を聴いて楽しいと思えるならそれですごくいいと思う
ただ「ラップバトルってどういうこと?なんでラップでバトルするの?」って気になって、フリースタイルダンジョンや、B BOY PARKなどについて興味を持ち、そこからラップバトルの背景なんかを勉強してからヒプマイを見直すと、たぶんさらに面白いと思える
また
「RADWIMPSというバンドが好きだけどメンバーが普段どんな思いで活動してるかを音楽雑誌のインタビューをあさって調べるまではしないかなー」
という人もいるだろう
これも音楽だけで十分に魅力が伝わるから別に意識しなくてもいいことだが
調べてみると面白いかもしれない
さらにいえば
あえてそういう事情を全く出さずに延々と音楽を作り続けてる人もいる
それはそれで好きだから、そのスタイルのままでいいと思う
さて、話をバーチャルに戻そう
バーチャルで活動している人は、その日常を垣間見せてくれることが多い
普段の花譜ちゃんがどんな様子なのか
皆さんどうもありがとうございました!伝えたいことが沢山ありすぎてまとまらないので、また明日。
— 花譜@不可解 (@virtual_kaf) August 1, 2019
見てくれてありがとう。
みなさんがとてもすきです。#花譜不可解
動画や言葉などでも”観測”することができる
花譜ちゃんの魅力は歌に詰まっている
だから、歌だけ聞いていても十分に素晴らしい
ただ、それ以外の思いを知るたびに「歌に込める思い」にも触れられるような気がする
クラウドファンディングでの金額に驚く様子
アイスが好きだということ
歌以外のささいな話から感じる15才という様子にも
「これからも頑張ってほしいな」と応援してしまいたくなるような可愛さがある
バーチャルという形では、そういう背景が自然に伝わってくる
それは一つの戦略ではあるが、事実、一つの魅力だ
多分だが、花譜ちゃんの運営も、そこをよく理解していて
運営が目立つようなことがないように進めていきたんだと思う
とあることをキッカケに表に出ることになったが
花譜ファーストワンマンライブ「不可解」につきまして①#花譜不可解 pic.twitter.com/zKYARZszd3
— 花譜 information (@kaf_info) June 10, 2019
いかに花譜ちゃんを大切に扱っているかがわかり
正直運営も含めて好きになった
ライブ中、花譜ちゃんも何度も運営さんに感謝を伝えていることから
すごくいい形で関われているんだろうなと思い、嬉しくなった
そういった背景込々で語ることは、古参ぶるようで好ましくはないのだが
ただ、バーチャルという音楽においてはそういう背景も魅力の一つだと
そう伝えたいだけなので、拙い文章力で申し訳ないがご理解いただきたい
今後について思うこと
バーチャルという環境で音楽を行うことは大変だと思う
初期投資がすごいことになるし
競争相手が普通の音楽よりも少ないかもしれないが
それでもその投資の回収が見込めるほど売れるには大変だ
「花譜ちゃんが成功してるから」「流行っているから」という安易な理由で
企業はバーチャルという環境に飛び込まないで欲しいと思う
それが頓挫したときに、とても悲しいから
花譜ちゃんをメインにした文章に、他の子の動画を張るのはレギュレーション違反かもしれませんが……
要はこの子は
どこかの企業が、歌をバーチャルという環境を通して売りに来たけれど
登録者10000人行かなかったからプロジェクトは中止=引退
という経緯のある子です
個人的には、成功するぐらいの才能があったと今でも思っています
しかし、見つけられなければそこまでです
この世界には、いろんな素晴らしいことがあふれています
ですが
正しく評価されるのも一握り
その中で舞台が整うのも一握り
それが注目を浴びるのも一握り
花譜ちゃんは幸い、歌のイベントやなど広告で見つけてもらう機会が増え
そこからさらに口コミ、というかTwitterでも話題になっていき
多くの人に聞いてもらえるようになりました
(これからはもっと、バーチャルとかの文脈を飛び出して聞いてもらえる機会が増えていくことを期待しています)
それでも、バーチャルという環境がチャンスなのも事実
私個人としても、もっともっと多くの素晴らしいコンテンツを”観測”したいので参入はうれしいことなんです
だからこそ、この事情を理解したうえで、覚悟と文脈を理解した上で
できうる限りの勝率をあげる努力をした上で入ってきてほしいなと
そうじゃないならやめといた方がいいなって思います
また、花譜ちゃんの歌は今後ももっともっと聞きたいです
例え花譜ちゃんが大人になって、界隈を離れることがあったとしても
そこまで見届けたいし、それまでにもっともっと聞いておきたいなって
そういう意味でも”観測者”として
やや熱くなったり、個人的に思うこともちりばめられた文章にも関わらず
ここまでお読みくださりありがとうございました!