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#12 水の中を巡る旅 奄美大島・2023年夏③

奄美大島南部でのダイビング。初日は面倒なメールに煩わされ、水中まで仕事に追い回されているような1日でした。
二日目(2023/7/8)は土曜日、やっと呪縛から解放されます。そして前日以上のいい天気。今日も昼食のカップ麺とおむすびを買って、レンタカーで桟橋へ向かいました。

▼ ここまでの記録はこちらです。


🔲ダイビング2日目


好天に恵まれた2日目。1〜2本目は初日と同じ、若しくは隣接のポイントなので省略します。

◆ 3本目 呑ノ浦

平均水深 11.2m  最大水深 23.1m
潜水時間 51分  透明度 20m
水温 26℃    スーツ 2mmジャケット、5mmロングジョン+フードベスト

ここは加計呂麻島の入江。大島海峡の中心へ向かって、ゆっとりとスロープが落ち込んでいくポイントです。
前夜、宿の隣の居酒屋で、呑みながら聞いた話によると、大島海峡の中心部は水深8〜90メートルほどあり、ロウニンアジをはじめ大物も少なくないそう。
わたしは釣りの趣味はないのですが、大島海峡でのカヤックトローリングの映像を見せて貰い、少し興味が湧きました。
この呑ノ浦は、GTとはいきませんが、アカククリの大群が水深20メートル強のところに住み着いていました。

▲ アカククリの群れ

鮮明な画像が撮れなかったのですが、頭上ではイソマグロがグルグルと回遊していました。
その他にも、ジョーフィッシュ、アカメハゼなど、多様な生物が観察できる面白いポイントでした。

▲ ジョーフィッシュ
▲ アカメハゼ
▲ 砂に隠れたオニダルマオコゼ

◆ 4本目 陸ダイブ🍻

ダイビングショップで器材を洗わせてもらい、強い日差しの下30分ほど干して軽く水を切り、あすの朝食を調達して阿木名へ戻りました。庭先で、足元にすり寄ってくる黒ネコと遊びながら、生乾きの器材をもう一度メッシュバッグから出して、軒先に干させて貰います。
今回も、あっという間に終わってしまったなあ。
少し重い気分でカメラなどを片付け、今日も隣の居酒屋へ。

今日はカンパチが入荷したとのことで、さっそく生ビールと一緒にお造りを頂きました。
やがて、水産試験場で働いているという若い男性がカウンターに腰を下ろしました。話していると、前任地は石垣島で、わたしが時々呑みに行くバーの常連だったそう。何ともうれしく楽しい偶然。8月にはまた石垣島へ「帰省」の予定があるので、話しときますよ、とお名前を伺い、楽しく盛り上がりました。
やがて、最初の夜にここで会った近所の女性もまた顔を出され、話が弾みます、
3時間ほども、黒糖焼酎とともに楽しい時間を過ごし、外へ出ると、静かな入江の上は満点の星空。

🔲最終日

中途半端に時間が余っている最終日。
一晩でカラカラに乾いた器材をキャスターバッグにしまい、7時半に名残惜しい思いで阿木名を後にして、幹線道路をひた走り、8時半には名瀬に着きました。

◆ 奄美観光ハブセンター

9時になるのを待って、「奄美観光ハブセンター」に立ち寄りました。3日続けて通った居酒屋で「生きているハブを見たことがない」という話をしたところ「もし、昭和な世界が好きなら(笑)」と勧めて頂いた、山手の古い旅館を改装した施設です。斜面に建てられた施設は、2階が入口で、土産物店になっています。1階には生きたハブや丸呑みされた小動物のホルマリン漬けが展示されており、入場料500円也を支払うと見学できます。
かつてはここでハブとマングースの決闘を見られたそうですが、今では奄美のマングースは根絶されており、何十年か前のVHSと思しき画像も音声も不鮮明な映像を見せられました。この分も、入場料に含まれています。決闘、とは大げさで、瞬間的にマングースがハブの首に噛みつき、勝負あり。

◆ 奄美山羊島ホテルの展望風呂

その足で、市街地の北部にある奄美山羊島ホテルへ。ここの大浴場は海を一望できて素晴らしいと、これも昨夜の居酒屋で地元の方に勧めていただきました。
奄美山羊島ホテルは名瀬湾の湾口に近い小島に立つ、白亜の瀟洒なリゾートホテル。今日は何かイベントが催されるようで、海辺のガーデンはショップのテントやキッチンカーで賑わっていました。
日帰り入浴は2千円也。タオルと休憩着は無料で貸してもらえます。さっと汗を流して次へ、というより、半日ほどのんびりと滞在するのに向いている施設です。
聞いていた通り、大浴場からの名瀬湾のパノラマはなかなかのものでした。3日間、もっぱらシャワーだったので、湯船でゆっくり足を伸ばします。
温まったらテラスに出て、熱った肌を覚ましたいところですが…ものすごく暑い。
蒼空から紫外線が容赦なく降り注ぎ、あたかもサウナに入っているような気分。

◆ 帰りたくない…

昼ごはんは、人気店の「島とうふ屋」を目指しました。

11時半に到着すると、すでに大混雑。私の前、おおむね15人待ち。でも、時間はあるので待つことにしました。
約30分で私の番。
豆腐と豆乳はセルフサービスで食べ放題・飲み放題。わたしはうまい豆乳に目がないのです。3杯おかわりし、豆腐も相当量頂いて、注文した週替わり定食が来るころには、もう結構おなかが膨れていました。

▲ 島とうふ屋の週替わり定食

レンタカーを走らせ、龍郷の海辺へ。最高のお天気。海はエメラルドブルー。
もう一本、遅い便にすればよかった。久しぶりに鹿児島空港の大空食堂で鶏飯バイキング食べながら焼酎お湯割り、なんて色気を出したのが間違いだったかも。
次の便にすれば、加計呂麻島に辛うじてタッチしてくる時間もあったのに。
こんな風景に背を向けて、気が重い仕事に戻らねばならないとは。

サトウキビ収穫の住み込み日雇いなど求人がないでしょうか。わたし、暑いのは得意です。

そんな妄想と共に、14時40分、飛行機は奄美空港を離陸しました。
まもなく、大海に浮かぶ平らな島が現れました。喜界島です。
次のフロンティアは、喜界島か、それとも沖永良部島か。近いうちに目指してみよう、と心に決めました。その前に、来月は夏の石垣島、再来月は今年も隠岐への旅が待っています。

◾️ ◾️ ◾️

奄美大島の旅、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
8月は、今年2回目(9ヶ月で3回目)の石垣島へ行ってきます。
宜しければ、またお読みいただければ幸いです。

▼ 水の中を巡る旅 これまでの記録はこちらです。


私は、2020年に勤務先を早期退職した後、関東から京都へ地方移住(?)しました。noteでは主に旅の記録を綴っており、ロードバイクで北海道一周した記録や、もう一つの趣味であるスキューバダイビング旅行の記録、また海外旅行のことなども書いていきます。宜しければ↓こちらもご笑覧下さい。




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