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お礼(文学フリマ東京38)
5/19の「文学フリマ東京38」への出店が無事に終わりました。
地方から来たものにとって、会場が広く、参加者も多くて最初は少し気後れしましたが、終わってみれば楽しく過ごすことができました。
手に取っていただいた方、買っていただいた方、たいへんありがとうございました。
少しでもくつろいだ時間を過ごすことに貢献できていたなら、とてもうれしいです。
「文学フリマ東京38」に出店します。
お知らせです。
5月19日(日)に東京都で開催される、「文学フリマ 東京38」に出店します。
販売するのは、昨年春にこちらのnoteで公開しました「別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし」です。(秋の文学フリマ福岡7で販売したのと同じ作品です。販売はこの作品のみになります。)
日時、出店場所は下記のとおりです。
日時:5月19日(日)12:00~17:00
場所:東京流通センター 第1展示場
お礼(文学フリマ 福岡9)
10/22の「文学フリマ福岡9」への出店が、無事終わりました。
関心を持っていただいた方、買っていただいた方、たいへんありがとうございました。
手造りのコピー本のため、乱丁などなければよかったですが。
ご期待に添える内容であったことを願っています。
お楽しみいただけましたら、とてもうれしいです。
「文学フリマ 福岡9」に出店します
お知らせです。
10月22日(日)に福岡市で開催される、「文学フリマ 福岡9」に出店します。
販売するのは、今年春にこちらの「note」で公開しました「別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし」です。(この1作品のみの出品です)
日時、場所は下記のとおりです。
日時:10月22日(日)11:00~16:00
場所:TKPエルガーラホール7F中ホール
ブース:C-7
※手造りのコピー本になりま
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #46 終わりに
この45本の短い文章たちは、1年ほど前に作って、保存してあったものです。
最近「note」という仕組みを知り、公開してみることにしました。
誰にとっても生まれ育った町は、特別なものだと思います。
私もそうした気持ちを、拙い文章ですが、書かせてもらいました。
別府という温泉の町に、暖かい気持ちを感じてもらえたなら、うれしいです。
読んでいただき、ありがとうございました。
いとう ひいろ
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #45 運のよい土地
イタリアのことを「神に愛された土地」というのをどこかで聞いたことがあって、身びいきなんですが、ここもそうした土地のひとつかも、と思っています。
山と海に囲まれた狭いところに、本当にたくさんの温泉が湧いていること、自然は過酷でなく、やさしい風が吹いていること、新鮮で手ごろな海や山の食品が手に入ること、そんな暮らしやすさからくる、全体にのんびりした空気感など。
超一流とか、激しい切磋琢磨とかの厳し
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #44 モール
市内にショッピングモールがあり、一度イベントの留守番で、半日ほど椅子に座って店番をしたことがあります。
そのとき、通る人たちをぼんやり眺めていると、ちょうどその頃流行っていた、UGGブーツを履いている人の多いことに気づきました。
ところがそれはオリジナルのUGGではなく、全部「風」のブーツで。
とはいっても、それを履いている女の子たちはみんな可愛くて、その日のことを頑張ってるなみたいな子たち
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #43 鉄輪
「鉄輪(かんなわ)」という地区があります。
ホテルや温泉などの施設が集まっていて、観光の方がたくさん集まる地域になっています。
地元の人でも鉄輪を訪れると、そこを包む、ある種の非日常感のために、まるで自分も温泉地に観光に来たような気になれて新鮮です。
流行風のレストランやカフェもあり、そうしたところでゆっくりすると、同じ町の中なのに違う街を訪れたような気になれて、ちょっと日常とは段差のある時
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #42 一流の人
都会のように、一流の人がどこにでもいるという感じはないです。
「オリンピックでメダルをとった」、とか「海外のコンクールで優勝した」、とか「何かのジャンルで世界的に有名」みたいな人たちです。
なかには知らないだけで、そういう人も住んでいるのかもしれませんが、ちらほら見かけるということはないです。
身近にそういった人たちがいると、刺激を受けてものごとを高いレベルまで追及する原動力になるかと思いま
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #41 多様性
別府には、町の小ささのわりにいろんな人が住んでいます。
観光の町なので、なかには成功してる人もいるし、平均的な人もいます。
大学もいくつかあり、様々な場所からの留学生もたくさんいて、町中のコンビニや居酒屋さんで、働いてくれています。
でもこの町に特徴的なのは、「ちょっと疲れているかな?」みたいな人もいっぱい住んでいることです。
そういう人たちを、とくに構えず受け入れる土壌があるところが、と
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #40 狭い
町はごく小さいです。
東西も南北もすぐに端まで行けてしまいます。
小さいところに町の機能がぎゅっと詰まっているので、移動に時間がかからず便利。
元気な人なら電動自転車だけでもけっこうまわれそうです。
この狭いところに病院も大学もホテルもレストランも居酒屋も公園も海も山も詰まってて、発見がたくさんできる楽しい町だと思っています。
遊びに来た人たちに、気軽にぐるぐるまわって、いろんな発見をして
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #39 海と山
海と山が近いです。
海岸から山頂まで、走ったり歩いたりする大会も開催されています。
前に、大陸を旅行したとき、車で一日走っても、植生や景色がかわらないことに驚いたことがあります。
それとは違って、ここでは普通の人の足でも海辺から山まで、数時間で植物や景色、空気そのものの変化を体験することができます。
まあ狭苦しいともいえますが、近い距離でいろんな自然が楽しめて、なかなかお得です。
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #38 交響楽団
別府市には交響楽団があります。
このサイズの町で、交響楽団があるのは珍しいと思います。
基本的に年2回、地元のホールでコンサートを行っていて、都合が合えば聴きに行っています。
会場はそれほど大きくなく、観客もそれほど多くなく、地元ということもあって空気感はとても親密です。
この親密な空気の中、美しい楽器の音にのった団員の人たちの「良い音楽を届けたい」という暖かい気持ちがまっすぐに伝わってき
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #37 気候
瀬戸内海に面しているからか、気候は穏やかです。
夏も、暑いけれど盆地ほどでなく、冬もそこまでは気温は下がらず、山手を除いては、雪が降り積もることは珍しいです。
この激しくない気候は、ここに暮らすことを容易にしてくれていて、ゆるやかな気楽さにつながっていると感じています。
でも四季はしっかりと感じられるので、この緯度でよかったなといつも感謝しています。
別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #36 歴史
際立った歴史はあまりないです。
「戦国武将の」、とか「明治維新で」、とかそういう。
お城もないし。
でもいいように考えると、そのフラットな土地感が気兼ねなくて気楽な面もあります。
もともと観光地として発展してきたためか、人の出入りも多く、新しい人でもわりに入りやすい気はしています。
この気安い感じが町の敷居の低さにつながっていて、くつろげます。