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【コミック】王妃ベルタの肖像

今日の記事は、コミック「うっかり陛下の子を妊娠してしまいました~王妃ベルタの肖像~」の感想です。

うっかり~は、本を手にとってもらうためにつけた
タイトルだと思うのですが、
「王妃ベルタの肖像」というタイトルがしっくりくる内容です。


なかなか世継ぎができない
第一王妃マルグリットと王ハロルドの元に、

地方都市から政治的な理由で
第二王妃として王都にきたベルタ。

形式だけの第二王妃の役目をすませ
故郷に帰るつもりでいたところに、
王と形式だけの関係を結び、
その身に次期国王の命を宿してしまう。

周りに味方はいなくて、逃げることもできない。

国王はあまり頼りにならなくて、それでも
自分の身と、生まれて来る我が子を守らなくてはいけない。

そんな状況からストーリーは始まります。

タイトルから感じるような、
うっかりやコメディ要素はありません。
恋愛要素もあまりなくて、でも人と人が向き合うこと。

男と女が、王として王妃として、そして、
父として母として至るまでを丁寧に描いています。

向き合うという表現がよく登場したように思います。
終わりの方に、向き合うこととは何かについて描かれています。
タイトルからいい意味で裏切られました。

1巻と2巻の表紙は、王と王妃がまったく違う印象に映ります。

1巻では、お互いが「違う世界」を見ていて、
2巻では「同じ世界」を見ている。

コミック版は、マンガアプリで、
小説版は、小説家になろうのサイトで
それぞれ無料で読むことができます。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

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