面倒くさいと難しいは別物なんだよ!
そんなもん当たり前じゃ! と思われたそこのあなた、本当にこの二つの言葉を使い分けれていますか?
仕事を難しいと感じたとき、それは本当に難しかったですか?
ただ面倒くさいだけではないですか?
データ分析
本物のデータサイエンティストからしたらちゃんちゃらおかしいレベルではありますが、私も仕事の中で売上等のデータ分析をすることがります。
最初は未知の世界だったのでもちろん試行錯誤がありましたが、ある時ふと気づいたのです。
あれ? これ四則算しか使ってなくね?
仕事柄、稼働率とか平均客室単価とか専門用語を覚えないければいけないところはありましたが、その中身をちゃんと考えてみると別に難しく何もない、足したり引いたり掛けたり割ったりしているだけなのです。
四則算なのですから、こんなの高校生、下手すりゃ小学生でも理解できるレベルのお話です。
しかしこの手の話をするとみんなから煙たがれます。
難しいと感じる原因は面倒くささ
データ分析が難しいものではないと実感してからはただただひたすら面倒くささが目に立ちます。
何せ毎日毎日データは更新され続けますし、400室という一番大きなホテルにいたときは一か月で400室×30日=12,000室のデータを取り扱います。
ただの四則算とわかってはいても12,000件、しかも毎日しないといけないとなるとひたすら面倒くさいのです。
もちろんエクセルなど計算に使えるものは使い倒しましたがそれでもやはり面倒くさいなあという気持ちは消えません。
そして同時に同僚のみなさんが少しでも数字の話を回避したくなる気持ちもわかりました。
みなさん難しい、私にはわからないと数字を忌避していましたが、実際は物量が多すぎてどこから手をつければいいのかわからなくなっているだけなのです。
一つ一つは単純でもそれらを組み合わせていくと人は難しいと感じてしまう
ホテルの専門用語も一つ一つの中身は単純です。
しかしそれらの指標を同時に複数俯瞰して、しかもそれを年間単位で行うとなると結構な手間です。
実は数字を部下に教える際のハードルはここなんじゃないかと思っています。
教える側は普段から数字に慣れ親しんでいますから、複数の指標を見て総合的に判断する方法を教えます。
しかし部下は普段そんな数字に触れていないのでその処理が面倒で難しいと感じてしまうのです。
これを回避するとしたら入り口は限りなく単純化することです。
例えばホテルでは毎日、今日の稼働率は何%? と聞いて稼働率を意識してもらいます。次は一週間先までの分を見るように、それを一か月先に延ばしてそれができたら次は別の指標を取り入れてみてとかなり細かくステップを刻んで、前進している感、成長している感を演出する必要があるでしょう。
どうしてもホモサピエンスは最初から正解を導きたがります。
それは可能な限り頭を使わないように、余計な労力を払わないで済むようにという本能なのかもしれません。
そんな面倒くささを乗り越えてみんなが少しでも前に進めればいいなと考える次第であります。
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