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2021年9月の記事一覧

【読書】『コロナ自粛の大罪』【「これからどうするか?」を考え続けよう】

【読書】『コロナ自粛の大罪』【「これからどうするか?」を考え続けよう】

「これだけパンデミックなウィルスなのに、コロナにかかった友だちいないな?」
 ぼくに、友だちが少ないだけなのかもしれないので、周りに聞いてみた。
 具体的に言ったら、電話帳などでつながりのある人でコロナにかかった人いる?
 今のところ誰もいないので、「友だちの友だち」でもいないということになる。
 それにしても、パンデミックなウィルスにしては、妙だ。
 そんな僕の疑問に答えてくれた本ではないのだが

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【読書】『皇帝ナポレオン』【人間は英雄として生まれるのではない】

【読書】『皇帝ナポレオン』【人間は英雄として生まれるのではない】

「なんでこんなにエロティックに書いたんだろう?」
 Amazonレビューに「半分官能小説か」と書いてあったのに同意。
 しかし、今は、考え方を変えた。「人間ナポレオン」を書きたかったからだ、と。

初めから英雄だったわけではない 英雄として生まれついた男の勘で、決行か否かの一点を無意識のうちに突き抜けた、そういう説明もできないことはない。しかし私は、人間は英雄になるのであって、英雄として生まれるの

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【読書】『ナポレオン千一夜物語』

【読書】『ナポレオン千一夜物語』

 英雄は英雄として生まれるわけではない。
 人間として生まれて、どうにかこうにかして、英雄になるのである。
 「英雄ナポレオン」ではなく、「人間ナポレオン」を、藤本ひとみさんは書きたかったのであろう。
 『皇帝ナポレオン』では新聞記者モンデールの口を借りて。
 『ナポレオン千一夜物語』では、ポーランドで出会った愛人、マリー・ヴァレフスカに、皇帝になるまでの半生を、ナポレオン自信が語るという叙述形式

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