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最近摂取したエンタメ(テーマは生き方)


珍しく、最近読んだものや見たものでゆるっとした日記

2/11の王様のブランチ、本のコーナーで
第46回 すばる文学賞 受賞作 大谷朝子さん「がらんどう」の特集があってとっても気になり、普段、本は買ってもブックオフや長時間移動で文庫本を買う程度の私がとてもとても久々にハードカバーの新刊を買いに行った。
ちなみに王様のブランチを見終わった当日に買いに行きたかったのにその週は、マッチングアプリで出会った人と会い(会ったの3回目)その日の夜にLINEで「もしよかったら付き合ってみたいなって思いました」っていう「え?それは告白なの?とりあえず3回会ったから『とりあえず』で送ってない?」みたいな告白?をされ、すんなり同意な仲じゃないけど嫌いなわけではないよ?の返事がうまく伝わらず、彼は勝手に振られてたと判断され、いやいや違うやんってちょっと伝え方が下手だったのかそう解釈され、そして簡単に離れていきそうな人ってめんどくさいな?とかいろんな反省をしてたら翌日からわかりやすく胃を痛め(私も私で繊細でウケるw)胃痛に続き生理痛まできて頭痛もひどいしと絶賛体調不良の週で、即日で買いに行けず、翌日買いに行けたのでした。(長い説明だな?笑)

ネタバレなしで読む方が驚きもあると思うけど、主人公38歳独身が、42歳独身女性とルームシェアをはじめるお話です。そこまでボリュームはないのであっさり読める本です。同い年で、独身という環境が一緒なので惹かれました。
多分、深く感想を綴ったり考察できそうだなって思ったけど今の私の心境と合わせた感想書くためにいろんなことを赤裸々に公開することが憚れるので下書きにして数年後に公開できたらいいかなって思ったけど他のエンタメと合わせてあっさり感想でさらりと公開するという今回の手法です笑

もちろん主人公と違うことはたくさんあって、でも38歳で、職場でもうお局的な位置で、っていうベースは近しくて。ただ私には同じように年上の、独身で一人暮らしの同性の友人はいない。女性はアラフォーで独身の場合、家族と同居も現実的には多い気がしてる。

テーマとして「諦め」があって。年齢的にも結婚や出産を「諦め」た方がもっと生きやすくなるのかもしれない、は日々思うところで。何かしら、噛みしめる作品でした。読んで、自分と向き合って、深掘りするとどんどん掘れそうな作品。
現実にえぐられるとかでなくただ言い訳も整理させてくれて、現実がそばにある、みたいな。普段新刊で本買うと、割とすぐ売りに出すのだけどこれは少し手元に置いてタイミング改めてまた深掘りたい本。タイミングを改めると視点を変えてまた思考できそう。いつかはきっと、主人公の母視点で主人公のことを考える頃も来るのかもしれない。わからないけど。

茶飲友達
昔からミニシアター系はとても興味があり、ちらほら見たり。ただミニシアターに限らず「この映画面白そう、見たいな」って思っても実際に劇場に向かう映画ってなかなか多くないんだけど、これはなぜか見たい、からの劇場に足を運ぶまでがとても短かった。時間取れてよかった。

内容は高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」のお話
「がらんどう」に続くところも少しあるけどひとりで生きる、ではなく、結婚できて、一緒に生きていくパートナーがいても、死まで考えるとそのときは1人の可能性がとても高い。
冒頭が妻に先立たれた男性の日常、のシーンなんだけど、「ずっと独身でいるつもり?」の映画でも「孤独死は既婚者多い」と言っていた。

売春をはじめることになる松子さんがとても良い役者さん(磯西真喜さん)なのだけど松子さんがネクタイを持っていたらそりゃ「ご主人の」と思うのが大半の人で、実際は父の、だったりもする。
松子さんの生き方を考えるとまた、なかなかに人生を考えてしまう。

ちなみに松子さんという名前から思い出す、「嫌われ松子の一生」ですが、冬に黒いコートを着ることが多く、最近髪も伸びた私はちょっと前からの最期の松子の感じをすごく身近に感じていて。
(これネットで探しても画像ないのよね、調べてて舞台化されてたと知りました)
このまま年取ったら嫌われ松子のようにホームレス的な感じになる可能性もあるだろうか、と思ったりする。松子はいくつで亡くなったんだっけなぁ〜映画はポップに仕上がってるので見たことない方はぜひ。私は小説も読んでよくこんなに暗いお話あんなにポップに仕上げてるなぁって思った記憶。ただ不本意でもそういう生き方になってしまう可能性ってある意味誰でもあるような。また見たいな。

話は茶飲友達に戻し、元の事件のことも気になってネットで調べたりしたけど、このニュースのタイトル、


高齢だったらお子さんいなくても孫がいなくても「おばあちゃん」って呼ばれるんか…って勝手にしみじみした。
(あとから思ったけど「赤ちゃん」と同意義で年齢なだけで「おじいちゃん」「おばあちゃん」って呼ぶこともあるのかも、ってなったけどそれ中年と呼ばれる40〜60代にはちょうどいい言葉なくない?「お母さん」って呼ぶ?子がいなくても呼ぶっちゃ呼ぶか…?あと独身でも「奥さん」とかな?とそれまた勝手にしみじみした)

ファミリー、な要素は少しあるけど、基本は様々な親子のお話だった。多分、そう言われると、売春をした高齢者と、その子、の親子のお話と思われそうだけどそこではなく、関係者たちの親子のお話。全部のエッセンスがバランス良かった。
若い世代にも共感できる要素もあったイメージなので若い世代の方もぜひ。

と、これを見たら続いて
PLAN75 をAmazon primeで。75歳以上が自らの生死を選択できる<プラン75>
話題になってたときから私なら基本的に死を選ぶつもりと思っているしそれは見た後の今も変わらないんだけど、その頃どう生きてるかわからないからもあると思うが私は、母が59、父が61で亡くなってるので身近に高齢の方がいなく(伯母たちはいるけどそこまで身近ではないので)どういう生き方をしてるか、がイメージつかないのが1番大きいからだと思ってる。

内容から話題になってるけど、死を催促してる内容ではなく、どの世代にもありそうな「もやっ…」を表現されてる作品だった。あれはあれで高齢者向けビジネスという新しい市場が生まれるよなぁと(茶飲友達的なね、売春でなくてもコミュニケーション的な)
もちろん倍賞千恵子さん、磯村勇斗さんがとても良かったけど何度か舞台作品見てる河合優実さんが良かった。若い世代に分かりやすく共感しやすい役柄っていうのもあり、それは各自、自分に近しい役の俳優さんをいいと思うだろうな、と。
※仕事で高齢者の方と関わりがある方などは磯村勇斗さんの役に感情移入できると思う

と3作品続いて今の生き方、老後、と呼ばれる高齢になってからの生き方を少し考える内容でした。じわじわと日々、色々なことを考える。

来月は「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」を見に行くので(※クラファン支援したのでチケットがある)こちらもまた、楽しみです。

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