見出し画像

GIGAスクール2年目「残念な学校、残念な先生」が広げるICT活用格差の行方

読み応えのある記事:


ICTの活用を踏まえた授業の変化という面で、学校間・自治体間での格差が広がってしまっていることが大きな問題だと捉えています。

──GIGAスクール構想の本質に気づいて、キャッチアップできている学校はどのくらいありますか。

ものすごくICT活用が進んでいる学校と、かなりいいところまで来ている学校と、残念な学校の比率は、僕の肌感覚では1:4:5くらい。すでに1割は、びっくりするぐらい変わっています。4割のところは、あと1年ほどでかなり変わると思います。ものすごく進んだ学校だって、2年前は試行錯誤の連続だったわけですから。あとは先生が音頭を取りすぎず、子どもにどのくらい任せることができるかというところでしょう。

問題は残りの5割。おそらく先生たちが忙しすぎて、今までのやり方以外のものを取り入れる余裕がないということの影響も大きいとは思いますが、子どもたちも先生も十分にICTを活用する経験をしていないので、GIGAスクール構想による学習基盤の大きな変革が体感できていないのだと思います。

いつも含蓄ある堀田先生のお言葉だけど、5割も進んでる学校がある…というのは楽観的過ぎる数字の感触。
(でも5割って言い張ってくれる方が、目覚めて頑張ってくれる校長等、多いかもしれない…)

いまだ授業のやり方を変えずに、昔からのやり方の中でICTをどこで使うかということを考えている先生がいるということです。校内に1〜2人、ICT活用に熱心な先生がいるけれども、「〇〇先生のクラスだけICTを使われても困る。ほかのクラスと差がつくじゃないか!」といって横並びの「平等」を是とした同調圧力をかける学校もあります。大切なのはダイバーシティー&インクルージョンの考えを受け入れ、多様な子どもたちが一人ひとり満足する形で「公正」な教育を提供することなんですけどね。

よく耳にするお話…

これまでは「1603年、徳川家康が江戸幕府を開いた」ということを先生が説明し子どもたちが覚えようとするような浅い学びだったものが、今は「家康が江戸幕府を開けたのは何を克服したからか」とか「265年にもわたり政権が安泰したのはなぜか」といったことを、子どもたち自身に知識と知識をつなげて考えさせるような授業に進化しています。

これは子どもたちが情報活用能力を身に付け、さまざまな学習リソースにアクセスしながら学ぶことができるようになり、また先生も端末によって一人ひとりの進捗状況を可視化して個別支援しやすくなったからできることなんです。しかも、子どもたちはほかの子がどういうふうにやっているか、どういうまとめ方をしているかを見られるので、1つの課題でもやり方は多様で、自分は自分らしくやればいいということにも気づく。これは今の時代感覚として、ものすごく大切なことです。

そうだよなぁ、と思う。

そしてふと考える。
素晴らしい学習方法が広まれば、
全体のレベルは上がるはず。
その未来はどんなふうになっているだろうと。

現状、インターネットが普及してからだけでも数十年。
でも底上げ感よりも、
格差が広がってるだけのような感覚。

それでも教師の意識や学校の姿勢に基づくICT格差は、これからさらに広がる可能性があります。公立校の場合、これをいかに是正していくのかは、1720近くある自治体がどれだけ本腰を入れるかどうかにかかっています。自治体の首長や教育長が若くてICTがよくわかっているところは、変わるのが早いと思います。そろそろ若い人の感覚に任せていくのが、これからの時代には必要なんじゃないですかね。

年齢よりも、個人差…だろうけどなぁ。
堀田先生の眼の前でぼやくと、
あれこれどやされそうだけど。

公務員で受取出来ませんので、お気持ちだけで大丈夫です~