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リーダーは常にメンバーの自主性を求めている。

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

ラグビーの監督時代は、選手には常に自主性を求めていました。

自主性とは、「自ら率先して行動する性質」のことを言います。
ビジネスシーンにおいては、「上司に指示されなくても自分の判断で行動できること」と言うと分かりやすいでしょう。
文脈によっては、「やる気」「行動力」「瞬発力」などと言い換えることもできます。

たとえば、入社したばかりの新人は何をすべきかが分からないため、上司の指示に従って仕事を進めることになります。しかし、3ヶ月後、半年後、1年後も上司が事細かに指示を出さなければ仕事を進められないとしたら、考えものです。
新入社員は、ある程度仕事の全体感が分かってきたら、指示がなくても動けるようにならなければいけません。そのために欠かせない資質が自主性です。自主性に富んだ部下と自主性に乏しい部下では成長スピードが大きく変わってきますし、仕事の成果にも差が出てきます。

■自主性と主体性の違いとは?
自主性と似た使い方をする言葉に「主体性」があります。自主性も主体性も同じ意味で使う人が少なくありませんが、実は違ったニュアンスを持つ言葉なので、使い分けるようにしたいものです。
主体性とは、自らの意志や判断に基づいて、自らの責任のもとで行動しようとする態度や性質のことです。自主性も主体性も、自らの判断で動くことに変わりはありませんが、主体性は「自らの責任のもとで」行動するというニュアンスが含まれます。
主体性のある従業員は自分の判断で行動を選択するだけでなく、自らの行動がもたらす結果にも責任を負うことができます。
繰り返しになりますが、自主性とは、指示がなくてもやるべきことを率先しておこなう態度のことです。
これに対して主体性は、自ら目的を設定し、それに向かって行動を起こし、その結果にも責任を持つ態度のことです。自主性は新入社員も含めたすべてのビジネスパーソンに求められる性質であるのに対し、主体性は特にマネジメント層・リーダー層に求められる性質であると言えるでしょう。

自主性のある人とはどんな人?

自主性のある人に共通する特徴として、以下のような点が挙げられます。

■自主性のある人は指示を待たずに動ける
誰かに指示されなくても率先して行動を起こせるのは、自主性のある人の典型的な特徴です。誰かの指示を待っていて何もしていないような時間はなく、常に「自分が今やるべきことは?」と考えています。
上司からすると、自主性に乏しい部下は細かく指示を出さないといけないので労力がかかり、時間を奪われますが、自主性の高い部下はこのような無駄なマネジメントコストがかかりません。

■自主性のある人は成長意欲が高い
自主性がある人は成長スピードが早いものですが、逆に、成長意欲が高い人は自主性があると言うこともできます。成長意欲の高い人は、自分が成長するために経験から学ぼうとする姿勢があります。そのため、率先して手を挙げ、積極的に行動できるのです。
一方で、成長意欲が低い人は楽な道を選ぼうとするため、目の前に仕事があっても「誰かがやってくれるだろう」と考えて、なかなか動こうとしません。

■自主性のある人は失敗を恐れない
自主性のある人は、失敗を恐れない人が多いです。
「失敗しても何とかなる」「失敗してもそこから学ぶことがあればいい」というように、ポジティブに考える傾向にあります。そのため、難易度の高い課題に対しても積極的に立ち向かっていくことができます。

■自主性のある人は好奇心や探究心が強い
自主性のある人は、好奇心や探究心が旺盛です。分からないことがあっても放置したり、分からないまま進めたりせず、自分で調べたり誰かに聞いたりして物事を進めていくことができます。
自分の仕事の範囲外のことにも興味を持ち、知ろうとする意欲があります。必然的に知識やノウハウが増えていくため、仕事の質も高まり、成果につながりやすくなるのです。


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