クリーンファイターズの軌跡 ~限られた予算で強いチームを作る!~ 7
こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。
私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。
ゲームが始まる直前、監督からは
「今までやってきたことを信じて、チームがひとつになって戦おう!」
と激励がありました。
キャプテンである私は、ロースコアに縺れず、
厳しいゲームを想定し、ギリギリの試合展開の中、
どう戦っていくかをイメージしていました。
グラウンドでの練習メニューや、
メンバー選考もほとんど私が決めていました。
監督の方針として、現場はキャプテンの私に一任、
戦略・戦術はバイスキャプテンの岩室に任せていました。
私はメンバーに「これだけは絶対に勝つ!」と
タックルに一点集中するよう伝えました。
攻撃的なディフェンスとして、
相手が嫌がるロー(低い)タックルを徹底的に繰り返します。
ゲーム前には選手の顔を見るたび、「タックル!」と伝えていました。
しかし開始5分、出鼻をくじかれます。
14番ウイング、俊足で抜群のステップを持つ大学の後輩、
高井に5人抜きからのトライを許してしまいます。
TOSENも負けていません。
バックスのパスミスをロック早川がサポートし、トライを決めます。
敵陣ゴール前のスクラムで、
NTTに押したわけではなくスクラムがまわります。
1番の私が3番を捨て、2番フッカーを連れて前に出ます。
なんとスクラムが前進し、そのまま相手のゴールラインまで!
スクラムトライです!予想外の事態でゴールを奪い、チームは高揚します。
しかしゴール前まで攻撃しましたが、
トライチャンスにターンオーバー、相手チームの80m独走です。
せめても、とタッチランまで押し出しますが、トライされてしまいます。
ゴールキックははずれ、ハーフタイムです。
40分、前半だけで12-24、ダブルスコアの失点です。
前半はほとんどディフェンスに費やしましたが、
数少ないチャンスをスコアへ繋げ、タックルに集中、
そして反則に対する規律も徹底しました。
ハートは熱く燃えていたのですが、
意外にもクールにゲームを分析している、
私はそんな選手でした。
後半も、今でも記憶に残る好ゲームでした。
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