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【声かけの魔法】親になって気がついたこと

こんにちは、鈴木ヘレンです。

言葉って、とても繊細でとても難しいもの。かけた言葉によって、相手を伸ばしてあげることもできるし、傷つけてしまうことだってあります。
私自身、ストレートな物言いのため、小さい頃はよく友達に誤解を与えて泣かせてしまっていました。小学校のある日、先生に「あなたはもう少し言い方を優しくした方がいい」と言われたことがコンプレックスで、「また友達を傷つけてしまうかも…」と、心の中で「話す」ということに抵抗を感じていました。それでも、話をしないと仕事もできないし、友達や仲の良い人たちから聞く話はワクワクすることばかりで、おしゃべりは好きなのだと思います。今日は話すことにコンプレックスを持つ私が、息子を通じて学ばせてもらったことをつづります。

突然できなくなってしまった「繰り返しの練習」

前回、higotoのヒトリゴト(「心の音」に耳を済ませたから)でつづりましたが、息子の「歯医者さんになれる会」は年が明けても根気強く開催されています。しかし、ある日突然、息子一人で歯医者さんの椅子に座ることも、器具を口に入れることもできなくなりました。泣きじゃくり、私が何を言っても「しない」「怖い」と拒否し、【歯医者の椅子に座って寝そべる】練習ができませんでした。これまで出来ていたので「どうしてだろう?」と不思議な気持ちのまま、この日は何もせずに歯医者をあとにしました。

2週間後。

「もしかしたら今日も練習ができないかも」と思いが巡り、足が重い。それでも繰り返しの練習のため歯医者さんに行くと、歯科衛生士さんに呼び止められました。そしてこんな言葉をかけられました。

「お母さん、今日はね、子どものテンションが高くなる、前向きな声かけ」をしてほしい。それと「子どもと一緒になって乗り越えようとしてほしい」。

よく聞くと、前回の練習時に私は「怖くないよ」「痛くないよ」と息子に声かけをしていたそうです(椅子に座って寝そべるだけなのに怖いって…)。つい「歯医者さんは怖い・痛い」ものだと、大人の思い込みを伝えていたのです。その言葉で子どもは「怖いことされるのかも!?」「痛いことされるのかも!?」と不安をかりたてられ、萎縮して前回のように練習ができなかったのかもしれません。

また、知らず知らずの内に心の奥で【治療を受けるのは息子】と線を引いて、言葉で子どもを突き放してしまっていたのだと実感しました。

声かけの魔法をかけてみた

この日の練習は前回と同じ【椅子に座って寝そべる】こと。先生や歯科衛生士さんと一緒になって、私も息子へ前向きな声かけを心がけました。

「ここ座ってみない?」

「滑り台みたいで面白いね!」

「ここに座ったら好きな味のフッ素がえらべるよ!(フッ素にフルーツの味がついていて息子が気に入っている処置

「息子ならできるよ!」

前向きな声かけの正解が分からなかったので、「痛くない、怖くない」のような否定的で暗いイメージのある言葉ではなく、「ちょっとやってみようかな」と思える声かけをしました。すると、スルスルと私の膝から椅子へ移り、椅子と戯れながらも(笑)練習をクリア!!すんなり練習が終わったのはこの日が初めてでした。練習クリア後、先生や歯科衛生士さん、親の3人に褒めちぎられる息子の顔は、満面の笑顔と自信に満ちていました。

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自己肯定感を伸ばすことは、声かけで叶う

ふと、林の記事(高くありたいと思うモノ)を読み返していると、子どもの「自己肯定感」の伸ばすことと、今回の体験とがリンクしていました。声かけ一つで子どものモチベーションは変わり、子どもも自信がついて前向きにチャレンジし、親も一緒になって乗り越えることができることを実感・体験しました。

親になって4年。まだまだひよっこですが、こうして子どもと一緒に親になっていく。どんな言葉が息子の自己肯定感を高める言葉なのか、まだまだ見極めている状態ですが、少しずつ声かけのパターンを増やしていけたらいいなと思います。

「声かけの魔法」はどんな人でも、今日からできるので、まだ話すことにコンプレックスはある私も少しづつ魔法をつかっていこうと思います。


また、今回「子どものテンションが高くなる、前向きな声かけ」をしてほしい。そう指摘するのには勇気がいっただろう。なのに勇気を持って伝えてくれた歯科衛生士さん、大切なことを教わりました。ありがとうございます。

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