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スタバで普通のコーヒーを注文することと心に余白があることは良いことですか?

「お会計、780円です。」

コンビニコーヒーを利用する私に、スタバのドリップコーヒー2人分の値段は十分すぎるほどの破壊力がある。何なら値段を聞いて、一緒にいた主人とドライブスルーで並ぶ車の中で揃って吹き出した。コンビニでは2人分のホットコーヒーは税込200円。4倍近くの金額もする黒い飲み物に人々は群がってしまう生き物なのだろうか…なんて思いを巡らせてしまう私は、ラテや季節限定のメニューをスタバで飲むことの方がお得に感じる。だがあえて、真っ直ぐにドリップコーヒーを注文したのは、真っ直ぐにスタバを受け入れてみようという、ちょっとした自分の中でのチャレンジだった。

チャレンジというと、私はこの3月に約7年働いたインハウスデザイナーを退職し、昨年11月に設立した自身の会社「higoto, Inc.」(以下、higoto)で様商品開発やコンテンツ制作など多岐にわたるお仕事に携わらせていただいている。日々デザインや提案をしたり、コンセプトから考えウェディング撮影をするなど、会社員の頃とは違ったチャレンジをさせてもらっている。毎日は、会社員時代より格段にやることや考えることが増え、日々が光の如くすぎてゆく。が、私が会社員の頃より心が穏やかでいられるのは(笑)、
「通勤時間からの開放」
「仲間と支えながら仕事を進める安心感」
「相談や雑談にも応えてくれる仲間の存在」
「仕事をやらなきゃ収入がないという緊張感」
「家族の支え」

が、身近に感じられること。
これが私の精神安定剤でもあり、今自分が何を感じ、どう動かなければなけばいけないのかという判断をするため心の余白(心の余裕)の根底だ。
自身がアートディレクター・フォトグラファーを生業としていることもあり、目の前の仕事が「(自分を含めた)第三者」が「何」に「どう感じる」のかという部分にフォーカスし、higotoが生み出すモノが第三者に「どう動いてもらえるのか?」「どう伝えられるのか」という点に知恵を絞る。その知恵を絞る時間から掴んだ「自分なりの哲学」や「メンバーの想い」をデザインやカメラという手段を使って自由に表現する。哲学やメンバーの想いと一致しないことは潔く改善し変革するため、日頃からメンバーはSlackやLINEで何度も意見を交わしている。その繰り返しから生まれるアイデアの中から、哲学や想いに近いものは次の発展はこんなのもできるね、この方向性もアリだね、と勝手に話が膨らむ。そんな風な進め方はまるで休日のプランを決めるように自由で、そして子供のように素直だ。

「心の余白」を確保し「自分なりの哲学」を感じられるように。自分自身とゆっくり向き合うことをポジティブに捉えられるような強さを持ち、これからも一つ一つ、私たちの仕事をやりきりたいと思う。

ただ、、、この4月は、自分の人生史上、一番短く感じた月だと自信を持って言える。

written by 鈴木ヘレン

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