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あの頃なりたかった大人と、これからなりたい大人の話。

こんにちは、まみこです。今年の7月で40歳になる私。ずいぶんと大人になったもんです。ただ、この先何が待っているのだろう、何も想像することができないグレーな未知の世界へ突入をする、という気持ちでした。これまでは。

あの頃なりたかった大人になってる?

愛用している、ほぼ日5年手帳に掲載されていて目にとまった、とある文章。

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なにかで迷ったときには、
「昔の自分がかっこいいと思っていた大人」を
思い出せばいい。
二十歳のころの自分が理想としていた大人って
どんなだったっけって思うと、もう、すぐ解決する。

即座に思い出したのは、「ボインでタイトスカートをはいて高層ビルが立ち並ぶオフィス街をハイヒールで闊歩」でした。現在の私とかすりもしていなくて笑えます。では、あの頃なりたかった大人とは一体何歳くらいだったのでしょう。私の中では漠然と35歳前後を想像していたように思います。

大人って自分でお金を稼げて自由で、いろんな経験もして、自分の意志でいろんなことを選択できて。他にも「どんな仕事をしているのかな、子どもはできれば2人欲しいな、マイホームも建てたいな」などと、ちょっとキラキラした背景とともにいろんな想像をしていました。そう、大人ってキラキラしたイメージだったんですよ。

では「あの頃なりたかった大人になれたのか?」、私の答えは「そこそこイエス」だと思います。そして気がつけばもう通り越しているんですよね。

あの時なりたかった大人の先

ただ、リアル35歳前後と言えば、将来というものが描きにくく感じていた頃でした。歳を重ねる度に、「今が一番楽しい」と言える状態であったにもかかわらず。

それって「若い」と言われる部類から外れてしまうことに、なんとも言えない不安や、自分で自分に「年齢的にそろそろこういうのもダメ」になる、なんていう制約をたくさんかけてしまっていたのだと思います。

気がつけばその思考が、「40代以降は大袈裟に言ってしまえば消化試合」といった感覚を持つように。あの頃描いていた大人はキラキラしていたのに、その先を自ら曇らせてしまってグレーな未知の世界を作り出してしまっていたんですよね。

あの人呼ぶ?と言われる大人になりたい

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じゃあ実際、この先どんな大人になりたいのか。今は「あの人に相談してみたら?あの人なら面白がってくれるんじゃない?あの人呼ぶ?」そんなことを言われる大人になりたいと思っています。

あまりにもざっくりとしていますが(笑)、それは仕事も人間関係も丁寧に築いていった先に叶うこと。

仕事で言えば、「声をかけやすい人、頼みやすい人」であることって大切だなぁと年々感じるんです。(もちろん時にはきちんと線引きをすることも大切ですが!)持論ではありますが、自分も相手も気持ちよく働くためには、これは私の仕事じゃない!と白黒付けすぎない、よく言えば小さな親切を重ねていった先に「あの人に相談してみようかな」という人に近づくのかな?と思っています。ただし、都合の良い女にはならぬよう要注意(笑)。

あとは素直でいたい!仕事場でもなんでも自分が一番年上となる場面も増えてきました。年下の方が表面上、気を遣ってくれていることも感じるし、もちろんめちゃくちゃ頼ることもある。そこには年齢というプライドは不要で、なんなら歳を重ねれば重ねるほど素直さ全開で生きていきたいんですよね。絶対にその方がお互いにラクで何より自分が楽しいはず、と信じています。

んー書いてみてまだぼんやりしてますねぇ。結局は、60歳になっても70歳になっても、デニムをはいて真っ赤なマニキュアをして、誰かと談笑しながら美味しいお酒を飲んでいたいということ!(笑)。

40歳を目前にした私の心境

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そんなこんなで、最近はあれこれ考えすぎる時間すらもったいないなと。そんな境地に至っております(笑)。というのも、人生を80年と考えたら、日数で言うと29,200日。40歳はわかりやすく折り返し地点にいて残りは14,100日なんですよね。こういう考え方はリアルすぎてドキドキするので、あまり好きではないのですが。

最近というよりも、あれこれ考えすぎないというのが結局私が生きる上で大切にしていることなのだと思います。思い返せば私の両親は、幼い頃からいつ何時でも「ウダウダ言う前にとにかく自分でやってみろ、話はそれからだ」という方針でした。

だから、残りの14,100日、なんなら今日から引き続き「とりあえずやる」精神で人生を楽しんでいけたらいいなぁと思うのです。何より嬉しいのは、これから進んでいく場所が「グレーな未知の世界」という感覚がなくなったこと。

これは間違いなくhigotoという会社を立ち上げたことも大きく影響しています。自分の使命や、この先残したいものの輪郭が見え始めたら、年齢を重ねていくことが楽しみになりました。

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40歳。まだまだ挑戦したいことはある。でもあの頃とちがうのは、ちょっと恩着せがましいかもしれないけれど何かを与えられる存在になりたい、という思いもちょっとばかし持つようになったこと。子どもたちが想像する大人というものが、ちょっとでもキラキラしていてほしい。その1キラ(笑)くらい貢献するには何ができるだろう?と一丁前に考えることもあります。

なんにせよ、higotoという社名の由来にもあるように、日ごとに増える小さなシワも愛しながら、楽しいことも苦しいこともいろんなハプニングもまるっと受け止めて、過ごしていきたいと思います。

ちなみにサムネイルは、higotoのアートディレクター&フォトグラファーであるヘレン氏撮影。私、キラキラしてるやーん!(笑)

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