見出し画像

ディーパーとはどのような存在なのか?

地方には4つの経済主体がある。
既存の自営業・中小企業、全国区の大企業、ベンチャー、そして「ディーパー」という起業家だ。
ディーパーとはどのような存在なのか。

1つ目は、成長や規模拡大や創業利潤の獲得よりも、地域の魅力や文化を耕すことに主たる興味を持っているという点です。
ベンチャーはスケールを追求するけれども、彼らは地域の魅力を掘り下げ追求していくことに意義を感じています。

2つ目は、彼らは自分の夢や楽しさ、生きがいを大切にします。
起業を通じて自分のアイデンティティーを表現することに関心があり、自己満足を肯定するんですね。
東京にいる私たちは、「それは自己満足じゃないか」と言われるとネガティブに受け取ってしまいますが、彼らは「自己満足で何が悪い」「生き方って最終的には自己満足でしょ」といった感覚を持ち合わせているのです。

3つ目は、コミュニティー志向、人間関係志向であるということです。従来のベンチャーは「俺1人で打って出て、世界を変えてやる」みたいなところがありましたが、彼らはそんなところには関心がない。
むしろ地域やコミュニティー、人間関係を大事にするというところに関心があります。
それに対して「なぜ?」と聞くと、「だって、それが巡り巡って自分の幸福につながるから」と答える。そういう感覚なんです。

最後は、1つひとつは小規模ですが、彼らは相互につながっていて、ネットワーク(アメーバ)的な動き方をすることです。
単独の事業体としてだけではなく、相互に組み合わさって事業をつくり出すようなことが得意です。

記事
https://toyokeizai.net/articles/-/395502