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ジュウとチョウ


「…記載がジュウフクしてしまってるんですが…」

と同僚が電話で話しているのを聞きとがめ、電話を切ったあと、

「ジュウフクではなくてチョウフクでしょ」

と思わず指摘しました。

「重複」の読み方のことです。
まあ、ジュウフクと読んじゃいますよね。
ささいなことなんですが、やっぱり気になっちゃいます。

細かいやっちゃなあと自分で思います。

でも、最近、ネットのニュースで、こんな記事を見かけました。

あるテレビ番組のニュースで、女性アナウンサーが「重用」を「ジュウヨウ」と読んだところ、隣にいた男性アナウンサーが「チョウヨウ」とささやき、女性アナは「チョウヨウ」と読み直したが、 番組内で男性アナが、実は「ジュウヨウ」が正解だったことを明かし、素直に謝った…

…え!?
重用ってチョウヨウって読むんじゃなかったの?

重用とは、たとえば、

「信長は秀吉を重用した」

などとというふうに使うやつです。

自分はずっと男性アナウンサーと同じ勘違いをしてました。

調べてみると、慣用的にチョウヨウと読まれているが、伝統的にはジュウヨウと読むとのこと。

まあ、辞書にもチョウヨウと載っているとのことですから、間違いとはいえないですけど、もし人がジュウヨウと読んでいたら、チョウヨウだよ、と指摘してしまうところでした…

同僚のことエラそうに指摘してる場合じゃないですねー。

おっと、じゃあ、そもそも重複はチョウフクで合ってるのか…
思わず心配になってしまったのですが、ググッたらチョウフクで正解でした。ああ、よかった…

言葉は生きものだから、何が正解ってほんとはないのかもしれないですね。

伝統的には正しくないとしても、多くの人が別の新しい読み方をして、それでだれもが通じれば、それも正しいってことになるんじゃないでしょうか。

だからきっと、辞書で複数の読み方が認められている熟語が存在するんですよね。

そう考えれば、目くじら立てて読み間違いを指摘するのは考えものかもしれないと反省します。

みんなの使いやすさに配慮し、新しい言葉に開かれている寛大で柔軟な心…

それが重用…じゃなくて、重要!

ニホンゴトテモヤヤコシイデスネ!







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